春の花がいっぱい 2019年3月2日(土)
今年は温かい冬でした。暖冬といってもいいような冬でした。前年度の冬は、こぎつね幼稚園では氷遊びを毎日していたのですが、今年の冬は氷が殆どできませんでした。こぎつね達は、色水を作ったり、木の実や葉っぱと水を一緒に入れたカップを置いたりするのですが、氷になった日は数日のようです。
12月、1月、2月にフィールドワークをしていると、春の野草がよく見られました。山の日当たりのよい斜面では、ツバキが早々に咲いていて、ツツジまで咲いているのには驚いてしまいました。難波の町の中でも、ナノハナが12月に咲いていました。ナズナ、ホトケノザ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ、タンポポも、あちこちで見ました。
新聞の情報では、スイセンが1か月以上も早く咲いたこと、カンサイタンポポも20日ほど早く咲いたことなどを伝えていました。しかし、ウメやサクラは、それほど早く咲くというようなことでもないようです。昨年度は、冬はとても寒かったのですが、サクラはかなり早く開花しました。こぎつね小学校の入学式にソメイヨシノのサクラがまったくないというようなことは、初めてでした。このように見ていくと、田んぼの周りの野草たちと、木々の花の開花のシステムは、少し違っているように思います。
さて、今年の昆虫は、どのような動きをするのでしょう。春に見かけるチョウの観察をしていきたいと思います。そのためには、フィールドワークをできるだけこまめにする必要があります。メモ帳とカメラを持って歩こうと思います。暖かくなる春は、ワクワクします。人間もワクワクするのですから、冬越しをしているチョウも、早々に動き始めるのでしょう。ここ数日、最高気温15度の日が数日続いています。
昨日は、家から住吉大社まで8㎞を歩きました。できるだけ幹線道路の車道をさけて、町の中の細い道をつなぐように歩きました。金岡神社、長曾根神社、方違神社、高須神社、住吉大社をつなぐ道です。神社をつなぐ道は、古代からの道のようです。小さな公園や団地には、花壇があります。家々の庭の花壇や植木鉢には、パンジーやビオラ、サクラソウ、ヤグルマギクが、咲いていました。街路樹の下の狭い地面には、スイセンが咲いていました。また、家の前の溝わきには、スミレが満開でした。今回のフィールドワークでは、ツルニチニチソウを見つけました。また、線路わきの空き地には、ナヨクサフジが大きな群落をつくって咲いていました。2月の一番寒い時期から咲いていたことが分かります。すぐ横には、スズメノエンドウも、同じように大きな群落をつくっていました。今年の大阪は、氷が張ったり、雪が積もったりするような寒い日がほぼなかったので、春先の草花は、冬の間にも成長することができたようです。