星の資料を書く  2019年2月10日(日)

 

 理科の原稿を書いています。星のことについて調べながら書いていると、これまで曖昧だったことが詳しく分かってきます。

 1等星は、全天に21個あるということです。この1等星のグループは、1等星以上の0等星や、-1等星の明るさの星を含んで1等星としています。例えば、一番明るいおおいぬ座のシリウスは、-1.46等星になります。日本で見られない1等星が6個(カノープス、リゲルケンタウルス、アケルナル、ハダル、アクルックス、ミモザ)あり、日本で見られる1等星は15個で、さらに季節に割り振られているので、一晩で見られるのはその半分ということになります。ちなみに、15個は、シリウス、アークトゥルス、ベガ、カペラ、リゲル、プロキオン、ベテルギウス、アルタイル、アルデバラン、アンタレス、スピカ、ポルックス、フォーマルハウト、デネブ、レグルスです。

 夜空に見られる星は、銀河の中の恒星です。銀河は渦巻き状星雲の一つで、直径が10万光年、厚さが2万光年の円盤状です。2000億~4000億個の星の集まりだと考えられています。暗い夜空が広がる場所に行くと天の川が見られます。その天の川は、渦巻き状星雲である銀河を、横から見ていることになります。肉眼では6等星までが目で見ることができます。6等星までの全天の星は8500個ほどあり、その半分が見えることになります。しかし、地平線近くは水蒸気や町の明かりなどの関係があり、3000個ほどの星が夜空に見えます。「輝く星の数ほど」と言いますが、6等星まで入れても3000個ほどの星が一度にみえているということです。

 三重県にある四日市市立博物館のプラネタリウムは、「こちらの最新型プラネタリウムでは、肉眼で見える約9500個の星(約6.55等星までの星)に、科学的に正しい星の固有色を再現しています。また、天の川に関しては、約18等星までの約1億4千万個の星を投影していて、その風景は壮大で幻想的!宇宙の暗黒星雲までを再現するので、超リアルです。『最も多くの星を投映するプラネタリウム』としてギネスにも認定されています。」と、ネットで調べると分かりました。

 ここでも夜の部分は全天の半分なので、9500÷2で、肉眼で見える4500個の星が、一度に見られると解説されています。さらに、天の川あたりは18等星までの星の投影ができるということなので、1億4000万個の半分、5200万個の星が一度にみられるということなのでしょう。空気がない宇宙空間、例えば月から人が星をみると、何等星まで見えるのか知りたくなりました。

 また、星の色は、その星の表面温度と関係しています。白、青色の星は、2万度以上で燃えています。また、橙色は6000度ほどで、太陽もこの橙色の星になります。赤い色の星は、ベテルギウスやアンタレスなどが有名です。これらの星は、赤色巨星といって、星としての寿命が短く、特にベテルギウスは、いつ爆発してもおかしくないと言われている星です。急激に直径を変化させていて、表面にデコボコがあるという観測報告があります。超新星爆発が近々起こる可能性があるようです。