クビキリギス・ツグミ・オオバン 2019年2月4日(月)立春

 

 15回の後期の大学の講義が終わり、成績や出席簿も仕上げて、大学へ送りました。大学生の毎週のノート読みや、毎週の資料作りが終わったので、ホッとしています。理科の原稿を書かなければいけないのですが、それは規則正しく毎日3枚書くと、一か月間で終えることができそうです。

この晴歩雨読には、歩くこと、読書のこと、に合わせて、自然観察について、少し詳しく調べて書いていきたいなと思います。これまであまりじっくり見てこなかった個別の生き物について、詳しくなりたいと思います。今回は、クビキリギスと、ツグミと、オオバンについて調べて見ました。

 

 クビキリギスを、年少組のこぎつねが見つけてきて、飼育ケースに入れてずっと持ち歩いています。駅の壁に止まっていたということです。母と一緒につかまえて、最初はビニル袋に入れて登園してきました。その後、飼育ケースに入れて飼育をしています。「何を食べるの」と聞いてくれたので、ネットで調べてみました。

分布・・日本。関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島。

形態・・成虫の体長は55-65mm。体色は緑色と褐色の個体が見られる。時に赤色のものがいて「赤いバッタ(キリギリス)」として話題になることがある。緑色/褐色は終齢幼虫時代に過ごした環境の湿度によって決定される。すなわち、野生下で豊富な植物群中で過ごすと緑色型として羽化し、そうでない環境で育った幼虫はたとえ終齢まで緑色であっても褐色型の成虫になる。口の周囲が赤いことから俗称「血吸いバッタ」と呼ばれることもある。

生態・・林に隣接する草原等で、イネ科の草本の茂みに生息する。夜行性。春〜初夏に草本や樹上で鳴き、鳴き声は日本語圏では「ジーーー」ないし「ヴィーーー」と電気の変圧器のように聞こえる。本来の生息環境で目視されることは稀で、人目に触れるのはたいがい灯火に飛来した個体である。公衆便所、公衆電話、コンビニエンスストア、自動販売機等の垂直面に付着している姿がしばしば見られる。

食性・・植物食傾向の強い雑食で、昆虫類、イネ科植物の穂や若芽等を食べる。顎の力が強く、噛みつかれた状態で強く引っ張ると頭部が抜けることが和名の由来になっている。このように顎の力が強いため、ササキリ類やツユムシなどでは文字通り歯が立たない大きく固い穂、種子も食べることができる。飼育下では鰹節、金魚の餌、ドッグフード等もよく食べる。

生活環・・7月中旬から下旬にかけ孵化した幼虫は9月下旬から10月頃に成虫となり、そのまま越冬に入る。そして翌春から初夏にかけて交尾や産卵などの活動をおこなう。産卵は草本の葉と茎の節目、裏側などにズラリと規則正しく並べる。卵は初夏から夏にかけて孵化する。秋には羽化し成虫になり、そのまま冬眠する。翌年の5〜6月に交尾、産卵を行うが、その後も相当数の個体が生存し続け、7月に入っても多くが健在である。さらに飼育下では再越冬に突入し2度目の春を迎える例すらあるという。このためクビキリギスは、孵化から数えると丸1年以上〜2年近くも生きている長命なキリギリスといえる。また、クビキリギスのメスには単為生殖の能力があり、オスと交尾しなくても産卵して子孫を残すことができる。」

 

 最近、家の近くの公園で、ツグミをよく見かけます。小さな子どもが遊ぶ小さな公園ですが、だれもいない時、地面に降りてきてぴょんぴょんと跳ねています。夕方になると、近くの家のアンテナに止まっている姿を見ることもあります。ネットで調べると次のような説明がありました。

「スズメ目ツグミ科ツグミ属。全長24cm。日本には全国に冬鳥として渡来し、積雪のない地方の水田の刈跡、畑地、草地、河原など広々とした背の低い草地にすんでいます。10月ごろ、シベリアから大群で渡ってくる冬鳥の代表です。日本へ着くと群れを解いて、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月なかばごろになると再び群れて北へ帰ります。胸を張って木の枝にとまり、地面におりて枯葉の下の虫をさがします。冬鳥なので日本ではさえずりをしません。そこで冬には口をつぐんでいる、それでツグミと呼ばれるようになったといわれています。」

 

オオバンを、近くのショッピングセンター横の池で見ます。時々、岸に上がってきて、草を食べている時があるのですが、多くは水の上に浮いています。時々もぐって、水中の水草を食べています。

「ツル目クイナ科オオバン属。夏季にヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬季になると東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠などへ南下し越冬する。 日本では夏季に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬する(冬鳥もしくは留鳥)。全長39cm。全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。「水鶏(にわとり)」と書いてクイナと読みますが、名の通り、その種類の多くは水辺の草やアシの中にすんでいます。このオオバンも、クイナの仲間ではいちばん大きく、太っています。池沼に生息していて、40年前は関東より北で繁殖していましたが、近年増加の傾向にあり、日本中で見られています。」