大学の講義が終わった 2019年1月23日(水)

 

 大学の講義を3年間してきて、昨日で全て終えました。140人のパワフルな女子大生を相手の講義でしたので、終える事ができてちょっとホッとします。教育系の学生は基本的にはまじめで、懸命に学習をしようとしている学生が多いのですが、前にも何回か書いてきたように、彼女たちの多くは小学校の頃から12年間、教え込み中心の教育の中で育ってきているので、「自ら学ぶ」、「学習は自分で進める」ということを理解してもらうまでにかなりパワーが必要です。この教職系の学生たちは小学校の先生や幼稚園の先生になるので、先生中心の教え込みの先生になるのではなくて、子どもが自ら学習に向かって、自分たちで活動や学習を積み上げていくような主体的に学習ができるように伝えたいと努力しました。楽しい活動を通して体験的に学習をしてもらいながら、学習者主体のアクティブラーニングを進めました。先生になったとき、「『子ども主体の教育』について懸命に言っていた大学の先生がいたな。きつねとか、言っていたな。」と、後で思い出してもらえることを期待しています。

 学生の文章の中に、私のことを「大学の教授が・・」と書いているのを見て、自分では小学校の先生の先輩としての自覚しかなかったので、ハッとさせられたこともありました。また、最終日になっても、「きつね先生は、毎日大学にはいないの?」などと、非常勤講師の状況もよく分かっていない学生もいます。ずっと、非常勤講師は大変なんだよ、ということを言いながら授業をしてきたのですが、なかなか理解していないことが分かります。自分も学生の頃、非常勤講師の先生が、どんな生活をしているか考えたことがなかったなと思いました。

 大学の授業では、学生の全員のノートを読むだけで1日かかり、評価と資料作りにまた1日以上かかるので、かなりの時間を使っていました。午前中の幼稚園勤務をしながら、週に2校、また多いときは3校に行っていたので、とても大変だったなと思いました。かなり過酷な生活でしたが、よく続けてきたなと思いました。

 いよいよ3年間の大学の先生生活から離れるので、幼稚園に週2日通う生活が中心となります。新しい一週間の使い方を考えていきたいと思います。