今年の12月は温かい   2018年12月25日(火)

 

 土曜日に植物観察会に行き、日曜日に橿原昆虫館に行き、月曜日は、家から難波まで歩きました。冬休みに入り、半日のウォーキングが続けられています。

 フィールドワークをしていると、今年の12月は温かく感じます。春の植物が咲いているのをよく見かけます。今年の夏のように、「命に係わるような暑さ」というような表現がされないのですが、たぶん12月はかなりの暖冬です。生活がしやすいので、ほっとしているのですが、植物にとっては、例年にない育ち方をしているのではないかと思われます。

 12月に、ナノハナが咲いているのを見ました。ナズナ、タネツケバナ、ホトケノザが、大きく成長しています。タンポポも茎をぐんと伸ばして咲いています。ハルノノゲシ、オニタビラコ、ムラサキカタバミ、オキザリス(オオキバナカタバミ?)も咲いています。植物観察会では、ツバキやロウバイが、例年よりもひと月早く咲き始めていると説明されていました。ジンチョウゲのつぼみも、大きくなり始めています。中には、少し色づき始めているつぼみもあります。各地のスイセンも12月に咲き始めて、新聞にもひと月早いと書かれていました。白菜やキャベツや春菊や大根など、農家は育てやすいのではないかと思われます。年の瀬に大量に出回っていて、値段も下がるので消費者は助かります。あまり一気に育ちすぎると、出荷が増えて値崩れを起こすので困ることになるのでしょう。

 信州のスキー場には、雪が少ないと言われています。年の瀬には、寒波が来て、これから気温が下がるので、スキー場にも待望の雪が降るのでしょう。我々が学生の頃は、冬休みは信州でスキーをしていたのですが、最近では、冬休みのスキーは信州では難しく、東北、北海道に行く方が確実です。

 今年のような温かい日が続きすぎると、冬越しをしている昆虫たちにもよくない影響を与えるかもしれません。生態系も変わってきているのだと思います。記録を付けていき、自分のデータから事実を言えるようにしていきたいです。

「エルニーニョ現象」が発生中で、12月10日の「エルニーニョ監視速報」によると、2019年春まで続く確率は80%(前回は70%)と予想されています。東日本・西日本では暖冬になる可能性が高くなっています。11月27日に世界気象機関(WMO)は、12月から2019年2月にかけてアジア、欧州、北米など世界の広い地域で高温傾向が予想されると発表しています。昨年は、例年より、低かったようです。奈良では、毎朝氷ができていて、子ども達は氷遊びをしていました。今年は暖冬になるのでしょうか。ちなみに、11月は、大阪市:14.6℃(13.0℃)で、平年差:+1.6℃だということです。12月は、まだ終わっていないので、データがわかりませんが、温かそうです。

 

<近年の冬の気温>

年      西日本       沖縄・奄美

2017-18           -1.2        -0.3

2016-17           +0.8       +1.1

2015-16           +1.0       +0.6

2014-15           -0.2        -0.5

2013-14           -0.1        -0.3