橿原昆市立虫館に行く 2018年12月24日(月)
昨日は、橿原市立昆虫館で行われた「ミニ門松作り」のイベントに行きました。橿原市立昆虫館は、小学校の遠足で、何度か子ども達と行ったことがあるのですが、久しぶりです。
ミニ門松は、ボランティアの方々が主催されているイベントです。作り方は、大き目の竹の筒(直径15㎝、高さ15㎝ぐらい)の中央に、物干し竿程度の太さの竹を三本束ねて立てて作ります。その三本の竹は、節の所で上面が斜めに切られています。節の所で切ると、笑い顔に見えると言われていました。斜めにきれいに切るのはとても大変だなと思いました。三本の竹を中心にして、周りに松の枝を入れて三本の竹がぐらつかないようにします。さらに、ナンテンやピラカンサの赤い実が付いた枝、梅の枝などを入れます。折り紙で作られたイノシシ、扇、「迎春」など文字を書いた凧、などの飾り物も手作りで準備されています。参加費を取られないイベントですが、膨大な時間と手間がかけられていることが感じられます。おかげで、門松を初めて自分で作ることができました。
その後、お正月前ですが、近くの橿原神宮にお参りに行き、畝傍山へ登山をしました。畝傍山は大和三山の一つで、前に登ったことがあります。道が分かっているので、地図がなくても登れました。標高199mの山です。二上山と同じような、流紋岩の火山岩が見られます。二上山の雌岳に見られる黒雲母とザクロ石が入っている流紋岩と同じようなのですが、昨日見た範囲では、ザクロ石を見つけられていません。二上山の雌岳の流紋岩ではザクロ石が入っているのは知っているので、次回は畝傍山の流紋岩にもザクロ石を確認したいと思います。二上山には、流紋岩の他にも、ザクロ石の入っている安山岩もあります。火山岩の中にザクロ石が入っているのは、世界的に珍しい岩石です。頂上には三角点がありました。上り下りの途中、登山をしている人と、何人かすれ違いました。中には、走って登っている人もいました。トレイルランニングというようです。すごい脚力だなと思います。
門松作りのイベントを進められていた方が、山の中の松の木が、松くい虫でかなり枯れていて、松の枝が手に入らなくなったので、庭木の手入れをされる造園業の方から、いただいていると言っていました。松くい虫とは、松を枯らす原因となる「マツノザイセンチュウ(体長1mm程度)」を運ぶ虫のことで、マツノマダラカミキリ(体長3cm程度)という昆虫のことをさしています。マツノザイセンチュウは、体長は約1mm程度の小さな線虫ですが、卵で生まれて親になるまで3~5日しか必要とせず、メスは約100個の卵を生むため松の体内で莫大な増殖が行われます。
また、近年、ナラ類やシイ・カシ類の木が枯れる「ナラ枯れ」という被害が広がってきている話もされていました。これは、カシノナガキクイムシ(体長5mm程度)という昆虫が「ナラ菌」という病原菌を木の中に運び込むことよって引き起こされる樹木の伝染病です。
松くい虫とか、ナラ枯れとか、正確に知っておく必要があるなと思いました。