植物観察会に参加 2018年12月23日(日)
昨日は、大阪自然史博物館の植物観察会に参加しました。毎月開催されているのですが、日頃はなかなか参加できませんでした。今日は、1月8日の大学の資料もできて、幼稚園も冬休みに入っているので、少し気持ちに余裕ができて参加することができました。次回は、1月26日(土)です。大学の講義も終わっているので、参加できると思います。
12月22日土曜日の午前中は、ずっと雨が降っていて、観察会が始まる2時30分ごろ、やっと雨が上がった状況でした。少し参加者が少なかったのかもしれません。参加者は、自分も含めて、ほぼ年寄りばかりです。みんな常連の方が多いようなので、たまに参加する者は、少し気が引けます。
▼ウラジロモミ・・クリスマスの飾りつけがされている針葉樹です。名前プレートには「モミ」となっていて、実は今年になって「ウラジロモミ」と気づいたことを話されていました。牧野植物図鑑でも調べて見ました。違いがあるようです。ウラジロモミは、近畿以西では、大台ケ原、剣山、石鎚山などの高い山で見られるような針葉樹。三つに分かれるように枝を伸ばしながら成長していきます。元へ辿っていくと、7年前ぐらいまで分かります。7年間も、葉をつけているということも分かります。
▼ヒマラヤサクラ・・ネパール、ヒマラヤが原産で熱帯雨林の二次林の植物だそうです。ネパール、ブータン、ビルマ北部、中国西南部、チベット南部に分布している桜だそうです。寒い頃に咲くサクラなのですが、下向きに咲くことで花の内部の温度を上げて、やってくる虫が居心地の良いように工夫しているということです。メジロがやってきていました。メジロはよいのですが、スズメは舌があまり長くないので花の根元部分に穴を開けて蜜を取るので、桜にとっては迷惑です。秋の台風で、4本中2本が倒れた。
▼ラクウショウ・・台風で幹の先端が何本も折れていました。このまま枯れてしまうのか、それとも、折れた部分の近くの枝が先端を作るように上へ伸び始めるのか見守っていると、説明されていました。
▼カツラ・・落ち葉が、しょうゆのようなにおいがするということで、匂ってみました。少し、そのような匂いがします。丸い特徴的な葉の形なので、識別ができる木ですが、今日は、雄と雌の木があって、雌の木には、実が出来ていることを知りました。小さなバナナのような実が、枝にたくさんできています。初めて知りました。
▼イロハモミジ・・紅葉の季節です。最低気温が12度を下回ると紅葉をし始めて、5度を切ると一気に葉を落としてしまいます。そのため、綺麗な紅葉を見るのは難しいということを説明されていました。赤くなるということは、アントシアニンを作る必要があるのですが、なぜ葉を落とす前にアントシアニンを作るのかが、まだ分かっていないと説明されていました。
▼ツバキ・・ツバキの花が咲いていました。12月に咲くのは珍しいということです。夏の高温が影響しているのか、12月が温かいからなのか、咲く時期が早いようです。スイセンもたくさん咲いていました。これも、例年より早く開花しています。
▼クチナシ・・赤いタコのような実を見ました。いつも、花は見ているのですが、この時期、こんな形の赤い実ができることは、初めて知りました。栗きんとん、たくあんなどの、食品色素に使われているようです。
▼ヤブツバキ・・開花が、少し早いようです。12月から咲き始めるのは、珍しいということです。
▼トウロウバイ・・ロウバイの花が咲いています。いつもは、葉を全て落としてから、花を開き始めますが、今年は、葉をつけたまま、花を開き始めているようです。
▼ジュウガツザクラ・・エドヒガンを基にして作られた園芸種。エドヒガンの幹に挿し木をして育てているのですが、そのエドヒガンが伸びてきていて、近く、両方の花が咲くのではないかと説明されていました。秋から少しずつ冬の間中花をつけて、4月には一番多く花を咲かせるようです。
▼チョウセンアサガオの実・・チョウセンアサガオの花は終わっていて、その後に実が沢山見られました。幹も葉も花も実も、全てに毒が含まれていて、危険な植物です。花粉にも毒があって、花を触った手で、目をこすったりすると、瞳孔が開いてしまい、しばらく見えなくなるそうです。学校などに植えられている場合があるのですが、要注意の植物です。
▼ユズリハ・・葉の軸の所が赤くて、お正月に飾られたりします。山などによく見かけるのはヒメユズリハで、軸の所は赤くないようです。初夏に新しい葉ができる時、古い葉が一斉に落ちるので、この名前が付けられています。
以上、12月の観察会で取り上げられた植物の記録です。