先生一年目で大切にしなければいけないこと  2018年11月19日(月)

 

 今日は、久しぶりに東京で会議があります。幼稚園に行くときと同じ6:03の地下鉄に乗って新大阪へ行き、午前7時3分発の新幹線で東京へ向かいます。新幹線に乗ったのは、学園前スタバに入る時刻です。2時間半のスタバ生活と思って、新幹線の中で、このメールを書くことにします。今日は、28と29のおたずねに、お返事を書いてみます。

 

Q28.先生にとって、生活科とは、どんな楽しさがあると思いますか。

    先生が一番良いと思う生活科の活動は何ですか。

きつねT:生活科の学習も、一人ひとりが独自学習をすることが大切だと考えています。みんなの取り組みが集まってきて学び合いが出来ていくように学習を進めます。植物を育てる活動も、学校でもしますが、家でも並行して取り組んでもらいます。「さんぽ学習」は、学校近くのコースをよく歩いているので、家からも出かけてもらいます。多くの個性的な情報が集まるような工夫をします。そのことによって、学習は、個人の情報、個人の発想、個性的な取り組みの報告が集まります。次に、それらの取り組みをグループ化して、それぞれのグループで気づいたことを話し合って、情報を交換していきます。さらに、そのグループごとに発表を工夫させて、全体での学び合いの場を創ります。その時、劇にして表現させたり、歌を作ったり、絵を描いたりして表現を創るようにします。単なる分かったことを、文字に書いて話す研究発表会ではなくて、劇や歌にすることで、動きのある表現力がつくようにさせます。学級全員で取り組み、低学年集会で発表する劇も、年間5回ほどしてきました。また、2年生の三学期に、これまで「奈良さんぽ」に行った所を分担して、「こぎつね劇場」で発表しようと取り組みを進めたことがありました。①大仏殿さんぽ、②元興寺さんぽ、③いちご狩りさんぽ、④奈良町さんぽ、⑤唐招提寺さんぽ、⑥柿の葉寿司屋さんさんぽ、⑦若草山さんぽ・・、など10のグループに分かれて、4人一組で5分ぐらいの劇で思い出を交流しました。まるで芝居小屋のような生活科の学習会でした。また、3年生で取り組んだことですが、古事記に出てくるお話を劇にしたこともありました。①ヤマタノオロチ、②海幸彦山幸彦、③神武東征、④因幡の白兎・・など、絵本になっているお話を、グループに分かれて劇に表現する取り組みもしたことがありました。子ども達は、体を使った動きのある学習は、とても大好きです。

 

Q29.先生1年目で、一番大切にしないといけないことはどんなことですか。

きつねT:先生1年目は、学校の方針をよく理解し、いろいろな事務的な仕事も覚えないといけないので、あまり個性的な取り組みはできません。学級指導も学習指導も初めての事ばかりで、さらに運動会、遠足、地域行事など、緊張の連続です。学年主任の先生の指導を受けながら、その地域にあった学習の進め方を体得するのが一年目の仕事です。これらの仕事の中でも、「毎日の授業の教材研究」が、一年目の先生が大切にしなければならないことです。日々の学習が、子どもにとって楽しい、分かりやすい、先生の工夫がたくさんあると、いうことが重要です。そのためには、本当にいろいろな本を参考にしながら、楽しい学習の工夫を、日々の授業の中でいろいろ試していき、子どもの意欲が高まる手立てを見つけていくようにします。子ども以上に各教科別に指導、研究ノートを作って、毎回の授業の指導の手立てをしっかり書き込んだり、資料を貼り込んだりしていくようにしましょう。一年目が終わり、教科別の立派な教材研究ノートが出来ていると、新任の先生でも、子どもは少しだけ賢くなります。