先生として気を付けることは何ですか 2018年11月15日(木)
奈良のこぎつね幼稚園に行くときは、朝、5時45分に家を出ます。学園前のスタバに7時に入るためです。そこで1時間、文章を書いたり、本を読んだりしてから8時15分に幼稚園に行くようにしています。小学校は、幼稚園の隣です。こぎつね小学校に行っている時も、同じようにスタバでいろいろ仕事をしてから小学校に行きました。朝の時間はとても大切です。電車の中での1時間、スタバでの1時間で、かなりの仕事をします。
Q19.先生にとって生活科とはなんですか。
先生は、生活科でどんなことを取り入れて授業することを心掛けていますか。
実際行った生活の授業で、これまでしてよかったなと思う活動を教えてください。
きつねT:生活科の講義をしているので、ここが一番大切な所ですね。生活科という教科では、小学校の学習の基礎基本である「自ら話す、書く、考える力」と、「学びを生活から創り出す力」を身に付けることが大切と考えています。学習は、教えられるものではなくて、自分から見つけて、自分で学ぶことを楽しんで、それをみんなに発表し、互いに共有しあうことを大切にします。そのためには、「朝の元気調べ」で、家庭生活で見つけたことを全員が朝から一言話すこと、そして「日記」を書くことは、生活科を進める上で外せない取り組みです。「朝の元気調べ」の時、自分の発見を語れない子どもは、生き生き生活をしていないと分かります。自分の生活を楽しみながら生きている子どもを育てるようにします。生活科では、子どもの生活を広げるために、「奈良さんぽ」に、たびたび出かけました。身近なところに、たくさん学びのタネがあること、そして、何を学んでも面白いということを、みんなと一緒に体験します。そのためには、先生のフィールドワークの力が問われます。また、学年の遠足で行く動物園や水族館学習でも、行く前に1か月、帰ってからも1か月、子どもが進める自由研究で話し合いを進めたことを思い出します。他には、「昔の生活の研究」、「生き物ランド」などの取り組みもしてきたなあと思います。
Q20.先生として何が一番気を付けるべきことですか。子どもの変化だと私は思いますが、実際は何なのか知りたいです。
きつねT:子どもの変化を敏感にとらえる事は、とても大切です。子どもの変化成長を捉えるためには、先生が一方的に話しているような学習では何も見えてきません。大学生でも、毎時間「学習のふりかえり」を書いてもらって、毎回の学びによる変化、成長を見て行きます。最後のテストだけで、知識の量を調べていてもあまり意味がないように思います。特に、小学校の学習では、日々の子どもの育ちや学習を見守り育てるのが先生の仕事です。あなたは60点以下なので、不可ですねと言っておられないのが小学校の学習です。お休みしている子どもにも、学習保証をしていく責任があります。本当は、大学生の教育も一緒だと思います。他に大事にしていることは、学習環境です。すっきりとした学習環境の中で、学ばせてあげたいなと思います。教室や花壇に季節の花があって、教室内はすっきり整理できていて、掃除が行き届いていて、子どもが自由に使える図書や学習用具がそろっていることが大切です。言葉使いの環境も、大切です。穏やかで、豊かな言葉使いの話し合いを創るようにしましょう。
Q21.生活科のテストって、どんなことが聞かれますか。学習指導要領とか。
きつねT:生活科は、最後の時間に、15回分の学習のふりかえりを書いてもらいます。自分の問題として小学校の教育(生活)を捉えて、15回の学習で成長したことや、自分のこれまでの経験と突き合わせて、深い考察ができた人に、単位を出そうと考えています。その中には、生活科の学習指導要領について学んだことも織り込まれていると、さらによいと考えます。頑張ってください。毎時間書いてもらっている「ふりかえり」も評価して記録していますので、それらと、最後の「ふりかえり」との合計で、90点以上を目指してください。