先生に採用されるには今何をしたらよいのでしょう 2018年11月14日(水)
昨日の大学の学習の時に、学生から出たおたずねに返事を書いているので、「きつねTのこぎつねだより」のブログを見てねと、学生に伝えました。学習中に見てねと言ったので、殆どの学生がアクセスしてくれたと思います。少なくとも、おたずねを書いてくれた学生は、自分のおたずねの返事が出てくるまでは見てくれるでしょう。今後、ブログを活用した教育の在り方を伝えたいと思っています。幼稚園の保護者には、「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログを活用しています。今朝、幼稚園の保護者が、この大学生向けに書いている文章を読んでいますと伝えてくれました。「きつね先生は、よくそんなに言葉が出てきますね」と、ちょっと褒めてもらいました。
今日はお返事が長くなったので、2つのおたずね(17・18)の返事を掲載します。
Q17.生活科では実際に地域に出たりするなど、活動が多いと思うのですが、乗り気ではない子どももいると思うのですが、その時は、どのように子どもに接したらいいと思いますか。
きつねT:これまで、学校の外へ出かける学習は、子ども達は大好きだったように思います。奈良のこぎつね小の時の1年生のおでかけ学習(こぎつねさんぽ)は、春の草花を見に行ったり、公園で遊んだり、虫取りをしたり、秋にはドングリや落ち葉拾いをしたり、冬には雪遊びをしたりしました。また、電車に乗って行く奈良公園周辺のさんぽでは、大仏様を見に行ったり、元興寺のお庭で遊ばせていただいたり、商店街にある奈良漬や筆や柿の葉寿司のお店でお話を聞かせてもらったり、浮御堂で絵を描いたり、鹿の研究をしたりと、楽しい活動ばかりでした。教室内で座ってする学習より、とても楽しい時間と思っています。教室に戻って、そのさんぽの記録を書いたり、劇をつくったりしました。公立小の頃は、6年生で、地域の「風土記」と「古事記」を学年全員の力で作りました。「風土記」とは、現在の校区の様子の記録です。「古事記」とは、歴史ある伝統産業や、神社やお寺や、街道のことを調べました。低学年の頃のさんぽ学習が、6年生の記念に残る卒業研究へとつながりました。この実践はずいぶん昔のことですが、もしかしたら、何人かのご家庭には、今もその冊子が残っているかもしれません。
Q18.私は、小学校の先生になりたいのですが、公立の小学校に採用されるには、今、いったいどういったことをしたらよいのか、ずっと思っていたので、教えてもらいたいです。
きつねT:1回生では、なかなかイメージが出来ませんね。私もそうでした。私の頃は、ペーパーテストと面接だけでしたが、最近の小学校の採用試験では、ペーパーテストと面接以外に、実技試験があります。鉄棒、マット、跳び箱、水泳、ピアノなどの試験があります。また、与えられた教科、単元の教科書のコピーを見て、その授業の導入の5分間を、試験官相手に行うという模擬授業の試験もあります。それは、算数であったり、理科であったり、生活科であったりします。与えられる単元も、決められているので、かなりの力量が問われます。ハキハキと子どもをひきつける話し方ができること、学習の目標に向けてぶれない学習導入ができること、楽しい学習が期待できることなどが、問われると思います。今、生活科の学習では、多くの人の前で話す機会や、授業を進める役割の機会も作っています。そのような場で、聞いているお友達をひきつける話し方ができるようになってほしいなと思います。また、名前カードを使って「学習のめあて」や「おたずね」や「学習のふりかえり」を急に言ってもらうように指名しているのは、面接時の質問に、直ぐになんらかの対応ができる能力を付けてもらうことも意識しています。ペーパーテスト対策は、教員採用に向けての問題集が出ています。それを、覚えるまで書き込みながら読んでみることです。違う種類の冊子を2冊ぐらいこなすと、かなり力がつくと思います。4回生の夏には試験があるのですから、あと2年半しかありません。実技や問題集を、計画的に取り組んでおくとよいのかもしれません。