遠くから雨の音が 2018年9月1日(土)

 

 9月になりました。今朝起きてバルコニーに出ると、空一面を覆っている灰色の雲の中で、雷がごろごろ鳴り響いています。時々稲光で雲が光っています。西には大きい真っ黒な雲があるようです。気象庁のホームページで雨雲の動きを見ると、あと数分で強い雨の地域が、西からやってくることがわかりました。いつものように机を出してパソコンを打っていると、急な雨から逃げ遅れてしまいそうなので、今日は椅子だけ出して、膝の上にパソコンを置いて、晴歩雨読を書くことにしました。

 風が吹いてきました。遠くからザワザワと音が聞こえます。広い道路を、たくさんの車が一斉に走り出したのを遠くで聞いているような音です。たぶん、雨音が近づいてきている音かもしれません。雨が降っているのは見えませんが、音が不気味に近づいてきています。強い雨が降る時、地面や屋根に落ちる雨粒の音は知っていましたが、その音がザワザワと遠くから近づいてくるのを初めて体験しました。自然を常に感じながら生活している人や山登りをしている人は、こんなことは当たり前なのかもしれませんが、都会の雑踏の中でこれまでずっと生活してきているので、このような雨が近づいてくる音を聞いたことがありませんでした。

 ザワザワという音は、一段と大きくなってきて、すぐ隣の家の所までやってきているようです。雨がポツポツと降り始めました。慌てて椅子を片付けて、部屋の中に入りガラス戸を閉めました。大粒の雨が、急にバルコニーを濡らし始めました。近づいてきた音は、すぐ目の前の地面や屋根に落ちてくる雨音と一緒になってしまって、音を作り出している真っただ中になりました。雨音は一段とはげしくなり、空中の雨粒同士がぶつかっても、音が出ているような気がしてきます。1時間ほど激しく降り続いて、雨は一段落しましたが、雲の上では、まだ雷がゴロゴロと行き来しています。

 東北地方に大雨を降らせていた秋雨前線が南下してきて、今日は中国地方から近畿地方を、すっぽり覆っています。気象庁の雨を降らせている雲の動きを見ていると、前線上で雲が西から東へとどんどん動いているのが分かります。先ほど大雨を降らせた雲の一塊は通り過ぎましたが、また次の塊がやってきているのが分かります。

 台風21号が近づいてきています。火曜日には、日本列島を通過しそうです。今は、中心気圧が915Hpの、とっても強い台風です。930Hpぐらいで上陸してくると、大変なことになりそうです。気象庁の予想では、伊勢湾を北へ抜けるコースが、考えられています。秋雨前線がこのまま居座ると大雨被害が広がり、さらに強風被害もあると思われるので、甚大な災害が起こるかもしれません。

 

 

▼奈良で、10代の若者が、オートバイ3台に8人が乗っていて転倒し、6人が亡くなった。夜中2時。

▼防災の日。東南海、南海地震の特集をしていた。プレートの境目で、スロースリップが起こっている。これは、大きな地震が起こる前兆であるらしい。しかし、東北の地震は、予測できなかった。

▼カレンダーをめくり、気分が改まった。9月のカレンダーには、ススキがそよいでいて、月とウサギが描かれている。