大泉緑地さんぽで考えたこと 2018年8月27日(月)
昨日は午後から、大泉緑地へフィールドワークに行きました。気温は36度あるのですが、午後から2時間ほど出かけることにしました。大泉緑地までは、家から片道2kmほどあります。普段は歩いていくのですが、往復だけでも暑さで疲れてしまいそうな天気なので、車で行くことにしました。駐車場(530円)に車を入れて公園内を歩きました。子ども達にとっては夏休み最後の日曜日ですが、駐車場には殆ど車がありませんでした。
気持ちは上高地の梓川沿いを歩くように、カメラを持って自然観察をしようと意気込んで歩き始めたのですが、公園内の道沿いや木々の下にはエノコログサが目につくぐらいで、花を付けているような野草が殆ど見られません。ヒグラシやツクツクボウシが、木の上の方で弱々しく鳴いているのが聞こえます。いつもの日曜日のような、バーベキューなどで集まってきている親子づれがいません。大きな公園が、まるで貸し切り状態のような静けさです。中央の池の近くまで行くと、日よけの大屋根がある所のベンチには、話をしているお年寄り数人と、読書をしているおばさんが一人いました。
次に、周囲1㎞ほどの池に沿って歩いてみました。いつもなら、あちこちのベンチに腰かけてくつろいでいる人、猫に餌をあげている人、池で釣りをしている人がいるのですが、全くいませんでした。水鳥も少しはいるのですが、日陰で静かにしています。
また、一周3kmの周回道にでると、暑さに負けずにマラソンをしている人、自転車で走っている人は数人いましたが、普段の日曜日とは、まったく人数が違います。ふらふら歩いている人、犬のさんぽをしている人、夫婦でさんぽなどの方々は、全く見られません。たぶん、早朝や、夕暮れ時には、多くおられるのかと思いますが、この気温36度もある公園に、出てくる人はいないようです。
人間も、どのように過ごしたらよいのか悩む夏でしたが、公園の植物も昆虫も鳥たちも、受難の夏だったようです。カラスも、地面に降りて木陰で静かに過ごしていました。カメラを持って1時間ほど歩きましたが、ほぼ成果なく帰りました。いろいろ歩き回って、昆虫の写真が撮れたのは、アブラゼミと、ルリタテハだけでした。
昆虫や植物は、気候が変化しても、なかなか移動がなかなかできません。雨が降らない、また、いつもの夏より高温になるという状況の変化は、とても困ってしまうのでしょう。昆虫や植物の変化から直接影響を受ける鳥たちの生活も、大変ではないかと思います。公園の中の一角に、花がたくさん植えられている区域があります。そこだけは、公園管理をしている人が懸命に水やりをしているようなので、砂漠の中のオアシスのようです。私も同じように、家の庭の草花に、朝晩、水を与えています。もし、水やりをしないと、家の花壇は全て枯れてしまって、エノコログサだけになってしまうのは予想がつきます。
今年は、猛暑で、さらに雨がほとんど降りませんでした。インターネットに「昨日の天気」と打ち込んで、7月・8月の大阪の天気を調べると、雨マークがついているのは3日だけでした。家の近くの児童公園の管理もしているのですが、毎日、朝晩の水やりをかかさずしてきて、かろうじて、プランターに植えた花を、枯らさずに保つことができました。農家の人は、とても大変だったのではないかと思います。気温が高いことで、栽培期間が変わってくるでしょう。また、あまりに強い日照と気温なので、果実や野菜の育て方も考えないといけなくなるでしょう。水の確保も大変だったことと思います。これまで育ててきた品種が扱えなくなってきています。自然の変化に合わせて、生きるすべを柔軟に身に付けないと、生き残れなくなります。異常気象と毎年言われながら、温暖化が確実に進んでいます。
▼夏休みが終わり、今日から小学校が始まった。集団登校の子ども達が、7時50分に公園に集まって、学校へ行った。