大学生の学習1 2018年8月17日(金)

 

 大学の前期の講義が終わりました。京都の大学生のレポートから、大学生が学習についてどのように捉えたのかを記録しておくことにします。今年で、この講義を終えることを大学に伝えているので、最後の記録として大切に残しておきたいと思いました。

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▼「こぎつね理科の授業を通して、今までの理科学習とは異なった形で授業を受けることができた。学習の概要に述べられていたが、『学習は与えられるものではなく、自ら考え独自で学び、相互学習を通して高め合う場であることを体験的に習得し、教師になったとき、児童自らが学び続ける学級の育成について考える』とあったが、こぎつね理科では、独自学習→相互学習→まとめというように、学びのプロセスが明確であり、これによって、理科の学びが知識の体得だけでなく、知識を用いた発展や深化へとつながっているのだと感じた。」

▼「授業(授ける学び)ではなく、学習(学び習う)という言葉があった。これは間違いなく目指すべき学びを示しているものだと考える。ただ、教師が知識を説くだけの講義型も重要だが、子どもたち主体の学びも重要だ。『主体的・対話的で深い学び』とあるが、子ども主体の学びこそが本当に必要だと考える。子どもが興味を持ったこと調べる、発表する、学び合う、さらに調べる、この循環する学びは、非常に大切だと考える。その学びを支えるための存在として教師がいるのではないだろうか。」

▼「今までの理科の授業に対するイメージといえば、先生から出された問いについて各自で考え、言われた通りの手順で実験・観察し、結果をまとめて考察するといった『個人』『型通り』のものだった。しかし、今回授業を受けて、それは真に力がつく学習ではないことに気付かされた。もちろん実験での留意点は重ねて言っておくべきではあるが、それ以外のことを教師主導で行わないのはとても新鮮だった。また、めあて、ふりかえりを毎時間書くのは、最初は慣れなかったが、わずか15回のうちでも次第にそれが当たり前になっていき、どんなことを学ぼうかなという考えが自然に出てくるようになった。また、調べ学習などをグループ・全体で発表するのは、『凄いといわれたいという願望』から、より深く調べるきっかけとなり、他の人の発表で得る考え方や知識も勉強になった。」

▼「自分自身が小学生の頃、知識は先生が教えてくれるものだと考えていた。学校に行って、席に座り、授業が始まり、話を聞く。子どもと先生の話す割合は6:4ぐらいだったように思う。しかし、こぎつね理科で教わった学習では、先生の話すことは2割以下で、子どもが主体となって授業を組み立てていくことに驚いた。子ども達は早いうちから、知識は自分で獲得するものだと知っていて、自身の疑問について追究していく。これは、一生使える習慣で、それを子どものうちからに身に付けておくことはとても良いことである。独自学習から学びを深めていく効果を強く感じた。理科だけでなく、他の教科にも独自学習で得られる効果は強く表れる。そこが素晴らしいポイントだと思う。」

▼「はじめは全然理科っぽくないなと感じました。理科の授業なのに、学習のめあて、ふりかえりや、朝の元気調べなど、全然理科に関連がないように感じたからです。しかし、授業が後半になるにつれて、はじめの方にやったことがつながってくる様子が見ることができて、自分の中で納得がいきました。例えば、レポートを書く時に、日常の事を取り入れるのには、朝の元気調べで培ったことが必要となってくるのだと思います。このように、小さな日々の積み重ねが何かに取り組む時の力となっているのだということを学びました。」

▼「グループで話すことは、これまでの授業でたくさん学ぶことができた。また、皆の前でグループの人のレポートを発表することで、児童の目線から教員の目線に立つことができたと思う。小さな褒める言葉で、班の人が喜んでくれて、褒めることの重要性が分かった。また、適切に褒めるためには、発表をメモをして理解することの重要性を学んだ。」

「グループで話すことは、これまでの授業でたくさん学ぶことができた。また、皆の前でグループの人のレポートを発表することで、児童の目線から教員の目線に立つことができたと思う。小さな褒める言葉で、班の人が喜んでくれて、褒めることの重要性が分かった。また、適切に褒めるためには、発表をメモをして理解することの重要性を学んだ。」

▼「理科の授業の仕方を、実際に体験しながら学んで面白かったし楽しかったです。私も小学生の頃にきつね先生の授業を受けてみたかったなと思いました。子どもの力は私が想像している以上に大きくて、何でもできて、そうした子どもの力を引き出すような授業をしたいです。そのため、子ども主体の学習、レポートの作成、地元探索、この授業で学んだことを生かせる先生になりたいです。魅力的な授業をありがとうございました。」

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 以上のような学生の感想から、子どもが自ら学ぶ学習を、先生と一緒に、また仲間と一緒に創り上げていく考えを、身に付けてもらえたことが分かりました。前年度、京都の大学で初めて理科学習を進めた時は、毎回実験を組んでいたので、レポートを書く活動が中心になり、学び合いの部分が少なくなっていました。今年度は、実験を減らして、話し合い、学び合いの時間、グループで作り上げる時間を十分確保することができました。先生になったときに使える学習法が、実感として感じてもらえたのではないかと思いました。

 

 

 

▼台風が5日連続で発生したらしい。15、16、17、18、19号だそうだ。

▼富田林警察署から逃走した容疑者は、まだ逃走中。

▼この晴歩雨読は、5時にルーフバルコニーに机(教室の机より少し小さい)を出して、1時間で書いた。今日は、さわやかな風が久しぶりに吹いている。朝から外で仕事するのもいいものです。刻々と雲の様子が変化していきます。これまで屋外で書き仕事はしたことがなかった。

▼寒冷前線が下がり、秋の気団に覆われて、涼しい一日になっている。久しぶりに、天王寺に向けて北へと歩いた。これまで履きなれていた登山靴を履いたが、足が痛い。しばらく歩かないと、こんなことになる。家で靴を履かない生活をしていたので、足が、横に平たくなってしまっているのかもしれない。写真を撮りながらゆっくり歩いた。

10:40 歩き始める。

12:20 長居公園ミスドで休憩。(ここまで6キロ、1時間40分もかかっている)

14:30 天王寺到着(10キロ、2時間30分、時速4km)