竹富島の話 2018年8月15日(水)

 

 竹富島に赴任された医師が、島民の健康のためにいろいろな取り組みをされて、脳卒中や心筋梗塞などで救急搬送される人の数を激減させたということで表彰されていました。たばこの自動販売機を島から無くし、禁煙を勧める、油物が多かった生活から、油や糖の少ない生活にする、飲酒を減らす、夕方4キロほどを歩くというような健康生活へと意識変革をしていき、血管年齢を若く保つような取り組みをされていました。

 石橋先生は、2015年にこの島の診療所に着任され、島の方々の健康管理に積極的に取り組まれています。

 「働き盛りの世代、特に65歳未満の死亡率の高さが問題となっている『沖縄クライシス』については、有名なので知っていました。実際に島に来てデータを調べてみたのですが、亡くなった方に占める65歳未満の割合は、沖縄県が5ポイントくらい突き放して、ダントツで全国トップです。竹富町はそれよりも高く、男性に至っては33%、つまり、亡くなっている方の3人に1人が65歳未満なのです。これは、かなり問題だろうと島へ来た時に感じました。」

 「沖縄県は元々、長寿のところでしたが、もうそう言えません。現在は、平均寿命が全国で30位程度ですが、それは今の老人が頑張っているからです。あと15年、20年経つとその人達がいなくなり次の世代が来るので、間違いなく男女ともに47位になると思います。」

 「竹富島は360人で構成されている島で、そのうち成人は280名くらいです。高血圧の方が61名、脂質異常の方が42名、糖尿病の方が17名いました。これらの疾患は、脳卒中や心筋梗塞などの危険因子になります。加えて、この危険因子を1つだけ持っている方が29名、2つ持っている方が27名、3つ全て有している方が17名という結果が出ました。危険因子を3つ持っている17名について詳しく調べてみると、30代から60代の働き盛りがほとんどであり、その中にはすでに脳卒中、心筋梗塞を発症している人もいました。」

 小さな島での取り組みなので成功していると言っておられますが、他の地域から赴任して直ぐに成果を出されてるので、凄い医師だなと思いました。島の学校や消防団など、いろいろな組織と連動されて、講演会や健康測定を進められました。

 

 そんなテレビを見ながら、久しぶりにストレッチをしました。最近、暑さに負けていて、歩くことも、ストレッチもできていませんでした。旅行の記録を書いたり、大学の成績を出したりしていて、パソコンの前に座っている時間も増えていて、運動不足はとてもひどい状況になっていました。

 久しぶりにストレッチをすると、体のあちこちが固くなっていることが分かります。さらに、固くなっている筋肉に、元気成分?が固まってしまっているようで、体中の血の巡りが悪くなっていると感じました。太ももの後ろ、お尻の筋肉のあたりは、歩かないで座っている時間が長いということで、特にひどいようでした。腹筋や背筋を鍛える運動をしたり、スクワットを少ししたりしました。また、足の前や後ろの筋肉、背中や肩の筋肉を伸ばすストレッチを、テレビを見ながらしました。1時間ぐらいすると、体中に、血液が回り始めたことが感じられました。頭もすっきりしてきました。固い筋肉の所で、血液が通りにくくなり、血液の巡りが悪くなっていたのでしょう。足の筋肉は、二つ目の心臓でもあると言われていることが分かります。運動の後は、背筋が伸び、快い筋肉痛もあり、体がよみがえったような感じがしました。竹富島の島民のように、4キロ歩きもしないといけないなと思いました。海に沈む夕日を毎日見られるのは素敵です。