少し話し、たくさん聞く 2018年7月24日(火)
話すことが苦手です。よくそんなことで教師が務まったなと思うのですが、今でも苦手です。附属小学校にいたので、毎日多くの参観者が来られていて、いつも見られる授業でした。昼休みや、専科の先生が進めてくれる空き時間や、放課後には、見学に来られていた先生と、学習についてよく話をしました。また、公立小学校や教育委員会からの依頼で、校内研究会や講演会や講習会に、年間20~30回も出かけていました。数百人相手の講演もたくさんしてきました。それでも、積極的に自分から話すことは、今でも苦手意識があります。話すよりは、文章を書いたり、読んだりしている方がずっと自分には向いていると思っています。基本的に、雑談が出来ないということです。聞き役はできるので、英会話のノバに行っている時も、ついついグループレッスン中は、他の人が話しているのを聞いているだけになり、自分はいつまでたっても英会話が上達しないという状況でした。しかし、その特性は、教師が積極的に話さず子どもが話すのを聞きながら学習を進める奈良の学習法には、向いていたのかもしれません。
昨日は、京都に行く日だったので、帰りに出町柳駅近くの珈琲店(Caffe Epica)に行きました。だれもほかにお客さんがいないので、マスターと少しお話をしました。「おいしい珈琲ですね」というだけで、とてもたくさん、次々と、珈琲のことについてお話をしてくれました。この店の珈琲豆は、ブラジルからの豆を基本にしていて、豆の乾燥のさせ方は、実のついたまま乾燥をさせて後で実の部分を落とす方法と、実を水洗いしてから豆の部分を乾燥させる方法があるということです。実をつけたまま乾燥させると、甘味が残り、複雑な味が出るが、腐りやすい欠点もあります。珈琲の酸味と苦味についての話では、酸味というのは珈琲豆が持っている植物としての味で、苦味は焙煎するときに付けられる味であるということです。その味の割合は、珈琲豆を焙煎する人の腕前が左右するそうです。亀岡と大阪に、知り合いで、焙煎しているすごい人がいることを、名刺までいただき紹介してくれました。また、豆には等級があり、スタバの珈琲豆も、昔は80以上のいい等級の豆を使っていたが、最近は、船便で送られてくる70台の等級の豆になっているということでした。強くローストしすぎているとも言っていました。スタバは珈琲店でなく、甘味処になってきているという評価をされていました。珈琲の入れ方は、紙のドリップ、ネル(布)のドリップ、サイフォン、紅茶のようなお湯の中に入れて金属網で越しとる、注射器のような道具に豆とお湯を入れて押し出すなどの、いろいろな道具があることを、実物を見せながら説明してくれました。最後に、お客さんで、80代のおばあさんが、よく、エスプレッソを飲みに来られていて、その方は、世界の珈琲店をめぐっておられて、この夏にも、イタリアへエスプレッソを飲みに行くという情報も教えてもらえました。どの世界にも、凄い方がおられることが、ここでも知ることができました。
人は、得意なことは、少しおたずねをするだけで、たくさんお話をしてくれます。これまでは、子どもがいろいろ話をしてくれるのを「すごいね」「そうなの」と言いながら聞いて、それを構造化することで授業にしていたのですが、これからは、子どもからの情報が入ってこないので、町で、気になったことについて人から話を少し聞いて、自分の中で構造化して、文章に書いていくような生活をしたいなと思いました。
▼世界的な猛暑と言われている。各国の異常高温があり、地球温暖化が進んでいるようだ。埼玉県熊谷市で、国内観測史上最高の41.1度を記録する。(7月24日)
▼今週末、日本を覆っていた高気圧が移動して、少し気温が下がるようだ。早速、台風が日曜日ぐらいに、日本に上陸すると予想されている。