金剛山に登る 2018年7月19日(木)

 

 17日の火曜日、奈良の大学の勤務を終えたいと、大学の事務室の方に伝えました。人生の分かれ道を、自分で選択しました。2年前小学校勤務を終えてすぐに、「大学で教えてみてはどうですか」と、勧められるままに4つの大学と午前中の幼稚園勤務を続けてきましたが、本年度3年目に入って、順次断りながら、来年度からの新しい生活に向けて選択を進めています。次のお断りの挨拶は、7月30日の京都の大学です。一昨日、一つ終えたので、新しい生活に向けて、何か行動的なことをしなければいけないと思い立ち、金剛山へ記念登山をしました。

 車でロープウェイ近くの駐車場まで行き、登りはロープウェイを使いました。ロープウェイを使うと、708mから975m地点へ、一気に267mを登ります。金剛山の頂上は1125mですので、ロープウェイの山頂駅からさらに、150mの上りがあります。気温は、駐車場あたりで28度、頂上では26度でした。歩くとやはり暑いのですが、生活をしている平地と比べるとまったく過ごしやすい気温です。

 山地を歩くと、平地ではあまり見ない植物がありました。キツリフネ、ホトトギス、マルバハギ、ホタルブクロなどの写真を撮ることができました。4月18日に、同じようにロープウェイを使って登っていますが、その時は、ロープウェイの山頂駅近くでカタクリをみただけで、伏見峠からすぐに下山しています。今回は、頂上まで行き、転法輪寺や葛木神社に初めてお参りをしました。かつて、小学校の先生をしている頃、何度も冬山登山をしている金剛山ですが、夏に登ったのは初めてかもしれません。頂上付近は、チョウやトンボが多く見られました。特に、アサギマダラがとてもたくさん飛んでいるのには驚きました。いろいろな季節に行くことは大切だなと思いました。

 頂上広場には、何回も登頂されている人の名前が掲示されています。最高は1万5千回以上の人が一人いて、1万回の人が数人おられます。1000回以上の人から名前が挙げられています。また、個人的に灯篭を立てて、灯篭の足のところに、千回登頂記念や、5千回登頂記念などと書かれています。その灯篭に書かれている言葉を見ながら歩きました。なかには、連続二千日登頂記念というのがあり、凄い人もいるんだなと思いました。比叡山の千日回峰行の阿闍梨様もすごいのですが、何千回も金剛山登山をされるのは、役行者のいう山岳修行の世界です。それも、すぐ麓の人ではなくて、堺市、守口市、東大阪市、富田林市、大阪市と、遠くの方がおそらく車でやってきて何百、何千回と登られているのには、本当に驚かされます。晴歩雨読を100号まで書いたと喜んでいる自分が恥ずかしくなりました。1000という所で、少し満足できる所に到達できるのではないかと思いました。千日回峰行の世界がそれを示しています。

 前回と同じ伏見峠から下りました。前回より疲れを感じました。たぶん、最近1か月、あまり歩けていないので、足の筋肉が弱っているからだと思います。本気で暑さ対策をしながら、筋力を落とさないようにしないといけません。

 

 

▼芥川賞・・高橋弘希(38歳)「送り火」  直木賞・・島本理生(35歳)「ファーストラブ」

▼JR山陽線復旧は、11月ごろ、芸備線は1年以上かかるようだ。呉線は、来年1月。