多読の英語学習 2018年7月7日(土)

 

 強い雨が降り始めて3日目です。大雨特別警報が出されて、災害を引き起こす豪雨になっています。出歩くこともできず、家にこもって文章を書いたり、雨読をしたりしています。体重は、じりじりと上がります。つまみ食いをしないようにしないと、折角減ってきている体重も、増えていきます。

 最近、本を購入するのが、止まっていたのですが、少し買ってしまっています。基本的には、前に買い込んでいて読んでいない本が、机近くに並べてあるので、それをまずは減らしていきたいというのが方針です。断捨離とはいかないまでも、物を増やさない方法はないかと、考えながら生活をしています。服や靴も一緒で、これまでに持っている服やズボンをいつも使う所に数点ずつハンガーにかけて並べて、それを着回しするという方法です。靴も3足を替えながら履き続けます。服は、シーズンが終わるころ、処分していくようにしたいと思っています。

 英語の学習をしようと、ノートを準備して7月13日からと目標を立てています。それは、幼稚園の一学期の仕事が終わり、大学の前期も、ほぼ終わりの見通しがついてくるからです。久しぶりに大阪市立中央図書館に本を探しに行くと、休館日でした。しかたなくジュンク堂で、「英語で読書」のための本を探しました。これまで、新刊書を扱っている駅近くのビブレやブック1などで、「英語で読書」の方法を書いた本を探してもありませんでした。ほとんどが、会話ができるようになる方法か、英検の勉強法の本ばかりで、英語の読書の方法について書かれた本はありません。そんなニーズはあまりないのかなと考えたり、英語の本を読めるようになるには読むしかないので、あえて新書で書くようなことではないのかもしれないなと、考えたりしていました。

 ジュンク堂で見つけた本は「大人のための英語多読入門」(佐藤まりあ)という本です。帯には、「60歳から80歳まで、自由に使える時間は7万時間、やさしい本をたくさん読んでステップアップ、洋書多読を趣味にしてセカンドステージを楽しもう。」とあります。探し求めていたピッタリの本です。やはり考えている人がいるのです。少し気になるのが、出版が2008年なので、あまり流行っていないのかもしれないなということです。

この本の趣旨は、①辞書は引かない。②わからない部分は飛ばす。③進まなくなった本を後回し。という三原則を守るということです。

 

 英語の本を読むのに、レベルを設定しています。

 「入門レベル」 日本の中学校英語レベル  英米の6歳児       YL 0.1~1.0

 「基本レベル」 日本の高校英語レベル   英米の小学校低学年   YL 1.0~2.9

 「日常会話レベル」                英米の小学校高学年   YL 3.0~4.9

 「ジュニアレベル」                英米の中高生        YL 5.0~6.9

 「読書レベル」                  大人向け             YL 7.0~8.9

 「文学レベル」                  古典、芸術レベル      YL 9.0以上

 

 このレベルはとても納得のいくものです。英米の小学校1年生が読むような本をたくさん読んで、辞書を決して引かないですらすら読めるようになるということです。そのとき、「左から右へと読む習慣を身に付けて、決して英訳をするときのように戻り読みをしない」ということです。単語は、辞書を引かないで、絵がたくさんある本を読んで、知らない単語は類推できる力をつけるということが大切なようです。小学校1年生が読んでいる本がすらすら読めないのに、外国の小説が読めるわけがありません。日本の1年生では小説が読めないということです。ごもっともです。

 SSS英語多読研究会が設定しているYLとは、読みやすさのレベルで、YL1.0までの本を、抵抗なくすらすら読めることが最初の取り掛かりです。それが、できるようになると、小学校低学年の子ども達が読むような本を、これもすらすら読めるようにすることです。YL2.9までの本です。これまで、小学校で子ども達の読書指導をしてきて、辞書を引きながら読書をしている子どもはいませんでした。たくさん読むことで、読む力を付け、語彙を増やしていました。国語の時間には、辞書で言葉を調べながら、日本語の面白さを身に付ける学習をしましたが、読書に辞書は必要なかったと思い出しました。低学年の本がすらすら読めるようになると、小学校高学年の子ども達の読む本に挑戦です。ここで、やっと「日常会話レベル」と書かれているように、小学校高学年の子ども達が読むような本をすらすら読めないようでは、日常会話もできないということです。会話の練習から入るのは、はやり違っていて、読書を並行しながらしていくことで、豊かな会話ができるということだと思います。小学校の教師をしていて、日本の子ども達が、日本語を習得していく様子を知っているので、小学校の6年生の子ども達が読める本がすらすら読めるレベルは、日常会話レベルというのはその通りだと思いました。小学生高学年の子ども達が読む本が読めないで、日常会話ができないし、ましてや、大人の小説が読めるわけがありません。これまで、賢い小学生の様子を見てきて、よく本を読んでいたことを知っています。それでもまだ、新聞や大人の小説は読むことはできていませんでした。

 多読の一つの目標が、100万語を読むということです。日本の中高生の英語の時間では、2万5千語しか読んでいません。副読本をたくさん読まされた進学校でも10万語程度だそうです。日本の中高の英語教育の10倍の本を読むと、英米の小学生高学年レベルの本が読めるレベルになり、日常会話ができるようになります。さらに、200万、300万と読み進める中で、ついに、小説が読めるようになるということです。このあたりで初めて、新聞やニュースも分かるようです。これも、その通りです。自分自身でも、高校生になって、大人の新聞が読めるようになったなと思います。外国の新聞をすらすら読めるには、たくさんの読書が必要だったのです。英字新聞から英語学習に入ることは日本の子どもには無理なことが納得できました。

 外国で出されている英語(国語)習得のための、簡単な英語からより高度な英語で書かれた本のシリーズがたくさんあります。それぞれのシリーズでレベル設定が違っているので、SSS研究会で、YLレベルを査定した一覧があります。それをみながら、まずは、01~1.0レベルの本をたくさん読むようにすることが、最初の取り組みのようです。2008年では、図書館にはあまり置かれていないようです。もう10年経っているので、もしかしたら整備されているかもしれません。あちこち、図書館を探してみます。府立大の図書館にはあることは分かっていて、貸出も可能なようです。

方向性は分かりました。やるべきことも分かりました。会に属さないで、自分で進めようと考えます。毎日2時間ほど英語に時間を使ってもかなりかかるようです。本に書かれていた「プラチナ世代」にはピッタリの趣味だということです。かつて自分が、子ども達と国語学習を進めてきたように、小学校1年生から順にたどりながら、英米の高校レベルまで英語の国語学習を進めたいと思います。各学年の取り組みを半年としても、3年間でやっと中学生です。まだまだ小説を楽しむところには到達しそうにはないようです。

 英会話は聞きなれてきても、語彙や生活習慣がないので、映画やニュースが理解できません。さらに、英会話から入っても、使う場所がないので、英語漬けになれません。英語読書は、日本で唯一、英語漬けになれる環境かもしれません。