自分でできること 2018年7月5日(木)

 

 自分でできることは、できるだけ自分でやらなければいけないと思うようになりました。小学校の教師をしていた頃は、目の前の子どもの教育が最優先で、自分の身の回りのことは人任せにしていたことが多くありました。最近、テレビを見る機会も多く、たまたま見たニュースには、学校の教師をしながら土日や長期休みを使ってログハウスを自分で建てている人の紹介がありました。小学校の先生でも、家を建てるんだと思いました。また、自分の家のリフォームを毎日続けている主婦がいて、その経過をブログで発信していくことで、それが仕事へと発展している人もいます。なんでも、自分で一つひとつ研究をして、やってみることは面白い事ではないかと思うようになりました。

 先日、日頃履いている登山靴のつま先が剥がれてきたので、靴修理の店へ持っていき修理をしてもらったのですが、結局、またすぐに剥がれてしまいました。そこで、人には頼らないで、ホームセンターに行って、いろいろあるボンドの種類を比較して買ってきて、自分で貼ってみることにしました。それでも剥がれると、もう仕方ないと諦めることができます。英語の勉強も、かつて行っていたようなノバに頼るのではなく、自分でやるしかないと思います。筋トレも、お金を出してトレーニングに行くのではなく、自分で工夫をして、毎日少しずつ生活の中でやり続けることが大事です。自分が工夫してやり続けることが大切で、そこへ行かないとできないということは、何かの都合で行けなくなると続けられないということです。家の修理も、できるところは自分ですることです。旅行も、パック旅行ではなく、自分で計画を作ります。自分の時間の中で、自分ができる範囲で、自分が生活を進めることが、幸せにつながるように思います。高田宏さんがよく書いていた、ソローの「森の生活」、鴨長明の「方丈記」も、そのような自分の時間を自分の力で生きることが大切だということを伝えています。また、お漬物を自分で漬ける、梅干しを作ってみる、いろいろな料理を自分で再現してみることも、生きる力、生きる喜びなのでしょう。知り合いの大学の化学の先生が退職されて、家で料理の研究を始めて、中国の宮廷料理に取り組んでおられました。化学実験と料理は一緒だと言われていて、キッチンの真ん中に、大きな実験台のような机を置かれて、そこに本や資料や素材を並べて、調理をされておられました。キッチンが実験室のようでしたが、面白い生き方だと思いました。

 自分の力でできることは、それほど完成度はよくないかもしれませんが、やっていくことで、それなりに生活ができていくのかもしれません。人にすぐに頼らないで、できることは自分ですることです。ちょっと自慢できるのが、退職後すぐの夏休みに作った本棚です。階段下の窓際に500冊ほど入る大きな本棚です。とても重宝しています。床に積みあがっていた本や、本棚に二重に置いていた本が、一気に片付きました。次は、裏の木製デッキのペンキ塗りです。そして、これまで集めた石の片付けもしなければいけません。これまであまりできていない窓やクーラーの掃除もしましょう。自分ですると、お金がかかりません。そして、スキルが身に付きます。生活の隅々まで目が行き届き、責任が持てるようになります。生活とはこういうことかもしれません。お金があるが、時間がない。時間があるが、お金がない。ということです。

 

 前回から、この晴歩雨読に、身近なニュース、気になるニュースを書き残すようにしていこうと考えました。100号から、書式をそのようにしていくために、すこしプレで始めてみました。昔、お便りを書いていた時、メインの教育エッセイと、下に連絡コーナーがありました。今は、連絡はいらないのですが、時事的なニュースの覚書は、記録になります。また、次の晴歩雨読の話題にもなります。文章だけでなく、少し構成的にしてみます。

 

▼こぎつね幼稚園が、大雨警報が発令されたので、休園になった。台風7号通過の後、西日本で停滞前線が活発になった。

▼天皇さまの体調がよくなく、公務を休まれておられる。