自然のつながり 2018年6月9日(土)

 

 幼稚園の教育は、子どもの朝の持ち込みがその日の「朝の自由選択活動」につながると、子ども達は楽しく生活が送れるのではないかと思います。雨上がりの翌日、こぎつね達は、カニ、カタツムリ、ダンゴムシを持ってきて、きつねTに見せてくれました。靴箱の前や、4歳のお部屋の前で、持ち込んできた生き物を見せてもらっていると、周りには、たまたま通りかかったこぎつね達が近寄ってきて見ています。クラス、年齢を超えた、虫好き仲間のコミュニティーができます。興味のない親子は、スルーしていきます。それはそれでよいのです。みんなが寄ってくると、それはまた、困ったことになります。

 今日のこぎつね達の持ち込みは、カニ、カタツムリ、ダンゴムシなど、雨が降ると動き出す生き物たちでした。また、きつねTも、駅から幼稚園までの間に、朝の太陽を浴びながらじっと石垣に止まっているトンボの写真を撮りました。朝の出会いが、その日の活動につながって行くということが、一日を振り返ってみて感じるところがありました。

 年長こぎつね達は、計画的に進めている連続した活動があるので、登園するとすぐにその活動に取り組んでいます。年中こぎつね達も、絵を描く活動をするようなので、朝の自由な活動時間が少し短くなっています。いろいろな行事があるので仕方ないことですが、年長こぎつね達は、朝からの自由な活動ができません。3歳こぎつね達は、幼稚園の生活に慣れるというのが一番のめあてですので、雨あがりの虫たちのように、部屋から外に出て、走り回っています。小さな虫網を持って、雨上がり早々に動き始めたシジミチョウやバッタを追いかけます。そこに、年中の、虫取りの上手なこぎつねが混じって活動をしています。年中こぎつねは、3歳のこぎつね達より、チョウやバッタを捕まえるのがずっと上手です。その年中こぎつねが、大きなバッタ(クビキリギス)を捕まえました。3歳のこぎつね達に見えるように、きつねTは大きなガラスのシャーレに入れてあげました。3歳こぎつね達は、年中こぎつねが捕まえた大きなバッタを、のぞき込みます。年中こぎつねは、すこし自慢げに見せていて、嬉しそうです。年少こぎつねには、すごいなあというような気持ちが育っています。さらに、その年中こぎつねは、カエルを捕まえました。「担任の〇〇先生に、見せておいでよ。」と、言いました。嬉しそうに、「せんせー、カエル捕まえたよ」と言いながら、走って行きます。子ども一人ひとりの育ちを大切にしている幼稚園なので、担任の先生もうまく受け止めてくれていると思います。

 9時ごろから始まった虫取りも、10時を過ぎるころから、トンボやアゲハが飛び始めました。こぎつね達は、10時30分におやつの時間なので、お部屋に入ります。こぎつね達がいなくなった花壇や草原の上を、アゲハがひらひら飛び、トンボが木々の間を通り過ぎていきます。

 年長こぎつね達は、朝から取り組んでいた一斉活動を終えて、少し自由活動の時間がありました。昨年の年中こぎつね達です。この子達とは、よく虫取りをしました。その虫取り大好き年長こぎつね達は、ビニル袋片手に、ダンゴムシ、カタツムリを、短い時間に見つけています。キセルガイを一緒に採集しました。また、一人のこぎつねは、きつねTが今年はまだ見つけていない、「青いダンゴムシ」を、1匹見つけていました。また、キタキチョウを、捕まえている年長こぎつねもいます。さすが、年長さんです。虫捕りだけでも、3歳、4歳、5歳と、成長している姿を感じることができました。

 

 岩合さんの猫の映像を、昨日テレビで見ました。生まれて1か月ぐらいのかわいい子猫たちが、家のドアの下に付けられた、猫用の出入り口からの入り方ができないで、苦労している場面を長く映していました。お母さん猫は先に入って、入り方を教えているようですが、子猫はついて入ることができません。5匹いて、一所懸命取り組んでいるのが2匹で、あと3匹はすぐ横で寝ています。見ている方は、少しお尻を押してあげたくなります。その努力している子猫を、人がちょっと押してあげると、入り方を身に付けると思うのですが、当たり前ですが岩合さんはそうしません。親猫もそうしません。しばらくして、親猫が出てきて、「しょうがないねえ。まだできないのね。」といっているように、ドアの外の子猫たちの横に寝転がって、おっぱいをあげていました。