大学の資料作り 2018年5月2日(水)
退職してから大学の講義を持ち始めて3年目です。これまで書いてきた資料を基にして、その上からさらに詳しく書き込んでいくようにすると、よりよい資料ができることが分かってきました。ブログに、お便りや学習研究誌などを掲載していく時、少し書き足したり、消したりしながら校正して、少しでも読みやすい文章にしてきました。これと同じように、昨年、一昨年の資料を修正したり、大幅に書き足したりしていくと、一から書くよりずっと良い資料ができることが分かってきました。また、書き足しには、ブログに掲載している学習研究誌やお便りから引用しながら載せていくこともできます。必要な言葉で、ブログを検索すると、それに関係する自分の書いた文章一覧が出てきます。そこから、部分的に引用して、それらの文章をつなぐことにより、これまでの経験を生かした教育資料ができます。書いた時の文章を引用することにより、より詳しい資料作りができるということです。
大学生に、毎日の日記を書いてみたらと提案しました。子ども達が書いていた日記と同じように、月~金は、大学で学んだ内容を基に、何かを取り上げて書いて、土日は、自分の生活を書くということです。それをブログに挙げていくことで、採用試験の時の、小論や面接の時に役に立つのではないかと提案しました。「A4半分ぐらいの量に、テーマを書いて、今日の学びを自分の言葉で考察した記述をしていくと、教育について深く考えるようになるよ」と伝えました。学生たちは、「日記は価値がある」と、ふりかえりに書き、「自分も先生になったら、日記を書かせたい」と書いていましたが、それは無理なことです。子どもを持っている学生の人は、「我が子も同じように1年生の時、日記を書いていたが、こぎつね小の子ども達のように日記が深まらなかった」と言っています。「それは、子どもが賢いから、附属だからと、言うのではなくて、どうすれば、日記を深められるのか、書く力をつけることができるのかを、考えることが大切だよ」と伝えました。たぶん、先生が子ども達以上に書いているということが、一番大切なんだと思います。今から、毎日、日記で、採用試験対策をしていくことがよいのではないかということです。
今、街道を歩きながら、植物や昆虫などの写真を撮っています。花壇から逃げ出した植物が多くて、なかなか植物名を調べることができません。植物図鑑は、現在の自然の変化に追いつきません。自然の変化は、温暖化や海外からの輸入などで、毎年急激な変化をしていることが分かります。このような自然の状態では、理科学習で、春の植物観察をするとき、植物図鑑で名前が調べられないものが、いくつも出てきます。理科教育も、ネットを使えない先生は、もうやっていけなくなるということです。ガウラ、ゲラニウムピレネカム、シラーベルビアナ、センテッドローズゼラニウム、ヒメヒオウギアヤメなど、最近3日間で出合って、名前を苦労して調べた植物です。
また、もう一つすごいことは、コンピュータでこれらの名前を一度書くと、その植物名は、ガ、ゲラ、シラーと、頭文字だけで、長い名前を打ち込むことができることです。パソコンの学習能力は、本当にすごく、使えば使うほど、賢くなっていきます。自分のデータベースと、また、世界中のデータベースとつながりながら、学習を進めていく時代になってきています。個人のブロブ記録は、学習のバックヤードになっていきます。常に検索をかけながら、前の自分とつなぎながら、これからの学習を考えるようになります。記憶の部分が拡張されてきています。