毎日がゴールデンウイーク 2018年4月30日(月)
3月16日(金)に、幼稚園を終えて、大学の講義が始まる4月10日まで、毎日家にいる生活でした。これまでも、春休み、夏休み、冬休みなどがありましたが、小学校で先生をしている時は、長期休み中も、平日は毎日学校へ行きます。さらに、夏休みには、教科書の原稿や、学校指導の出張などもあるので、授業をしている時よりも忙しい毎日でした。
一昨年の春休みは、校長室の片付けで3月31日まで学校にいました。昨年の春休みは、1月から3月の間、急遽担任をした3年生の成績の整理などをしていて、まだ先生気分でした。今年やっと、幼稚園を終えて、全く自由な春休みとなりました。初めて、満開の桜の花をゆっくり見ることができました。先生をしている40年間、サクラのお花見へ行ったことがありませんでした。春はいつも、卒業式、入学式があり、次年度の学級や授業のことで頭がいっぱいで、花見どころではありませんでした。学校の正門前のサクラでお花見でした。今年やっと、春休みらしい春を体験することができました。奈良の萬葉植物園のフジの花も、初めて見ました。
5月から週に2日、幼稚園に行くことが決まりました。5月の連休明けからは、大学が2日、幼稚園が2日と、週に4日、出かけることになりますが、4月は、大学が週に2日だけなので週に5日間家にいます。ゴールデンウイーク状態の日々が続くことになります。家にいる4月は、特に遠くに出かけることはしないで、一日の家での生活のリズムを、どのようにすればよいかを試してみました。朝はさっと起きて、5時から11時までの6時間は机に向かって、学生のレポートを読んだり、大学の資料や晴歩雨読、ブログを書いたりして、午後から歩きに出るリズムを試しました。村上春樹さんの生活のように、朝早く起きて座り仕事をして、午後からは歩きに出かけて、夜は早く寝ます。40年間の仕事の生活リズムから、家を中心とした生活リズムへの変更は、自分にとっては、とても大きな変革です。初めての生活リズムへの挑戦ですので、ちょっと気構えが必要でした。
午後から毎日歩きに出ると、いろいろな道を歩けることが分かりました。2時間で、約10kmを歩くことができます。自然観察をしているので、初めて見る植物に次々と出合います。自分の学ぶ時間を、自分でつくる楽しみが分かりました。これまでは、子どもが学びの対象だったので、学校にいる時が、日々子ども研究をしていることになりましたが、子どもと接することがなくなると、自分で学ぶ場所を考えなければいけません。これまでも、生活即学習、学習即生活という、木下竹次の言葉のように、生活の中に学びを見つけるところから学習を創ることを目指してきました。今の私の場合は、フィールドワークから、学びを見つけて、またさらにフィールドワークを広げるという生活が基本だと考えます。サンゴジュハムシ、オオキバナカタバミ、メリケントキンソウ、カラクサナズナ、アカバナルリハコベ、マンテマ、ハマエンドウ、シロバナマンテマ、ナルトサワギク、ベニバナツメクサなど、ここ数日でも、自分にとって初めての自然に出合っています。
5月から幼稚園児と一緒に、週に二日、自然観察ができますので、あと1年は、子どもとの教育の視点もいれた記録を書くことができます。子どもの目を通した自然教育と、自分のフィールドワークで見つける自然観察の両方を楽しもうと思います。