歩きコースを広げる 2018年3月26日(月)

 

 歩くコースを新たな所へ進出しなければいけません。最近は、高野街道シリーズで、東高野街道、下高野街道、中高野街道、西高野街道と、旧街道のルートを探し求めて、河内平野の中の道をかなり歩きました。それ以前は、奈良は、山の辺の道、上つ道、中つ道、葛城古道などを歩いています。奈良から京都、大阪から京都、大阪から奈良へも歩いて、さらに、生駒山から北、南への尾根道、二上山、葛城山、金剛山、岩湧山の尾根をつなぐダイヤモンドトレイル、兵庫県の西国街道、埋め立て地の海岸沿いの道、六甲山系の山並みのトレイル道の一部など、山道も少し歩いています。京都一周トレイルはこれからの目標です。和歌山県は、紀ノ川沿いを東西に歩き、高野山から九度山までの町石道、滝畑から蔵王峠を超えて紀の川までの道も歩きました。他には、東京都内も、出張に行くたびに歩いています。とりあえず、このように書き出すことで、忘れていたこれまでの歩きの全容が見えてきます。全体を意識して、次の歩き計画に進むようにしたいと考えました。

 最近は、午後から、2時間歩きをしています。ちょうど、それぐらいが健康にもよく、長続きするように思っています。遠くを歩くには、そこまで行くのに時間がかかります。2時間では無理で、すぐに半日や、一日かかってしまいます。どこかにお出かけしたついでに歩くようにするとよいのですが、今は春休みで家にいるので、家の近くの道をクモの巣のように、東西南北へ伸ばしていくのがよいのかもしれません。4月からは、京都こぎつね大学や奈良こぎつね短大の講義に行く予定なので、京都歩き、奈良歩きが始められます。一方、大阪南部は歩けていませんので、熊野街道や紀州街道を南へとつないでいくコースはこれからの目標です。岸和田、貝塚の博物館へと、最近車で進出しているので、それらの点をつなぐつもりで歩くようにします。点をばらまいておくと、囲碁のように、つなぎやすくなります。

 これまで、近鉄電車には乗りなれているので、近鉄電車を軸として、よく歩きました。殆どの駅で降りて、歩いたなと思います。次は、阪和線、南海電車を軸として広げていくようにするのもいいかもしれません。阪和線と南海電車は並行して走っているので、それらをつなぐ歩き方は、少し楽な歩き方です。電車の路線を中心に、歩く所を広げでいくようにします。

 他県に行ってお泊りをして歩く場合、荷物が増えるので、それを持ちながら歩くのは大変です。どのようにすればよいのか、今はまだ経験がありません。大学生の頃、新宮から本宮まで二日間歩いたことがありますが、一日目に無理をして、三日目の目標である十津川まで歩くのはあきらめました。これから、車で行って、車に荷物を置き、身軽な恰好で歩いて、お泊りをして二日間ほど歩く歩き方も開発してみたいと思いました。夏の場合は、着替えがそれほど重くないので、電車で行って歩いて、泊まって、翌日も少し歩いて、電車で帰るという歩き方ができるかもしれません。まだ、歩くことを目的にお泊り旅をしたことがありません。何日も続けた歩き旅は、ちょっと今は、足の調子を考えるとできそうにありません。四国巡礼1200㎞は、私にはとても無理なようです。

 山歩きは、膝を痛めてから、あまり考えなかったのですが、この前、竹内街道歴史資料館に行ったとき、竹内峠にある二上山登山口に、広い駐車場があることを見つけました。ここに車を置くと、二上山登山は簡単にできることが分かりました。中高年の多くの人たちが、車を置いて、登山されていました。車を待たない生活を20年以上していて、移動は電車しか考えていませんでしたが、二上山登山口へは電車で行くよりも、ずっと早く着くことが分かりました。家から阿倍野橋駅に出る時間で、登山口に到着します。金剛山登山口にも駐車場がありました。金剛山も、家から電車で河内長野駅に行く時間で、登山口に到着します。大和葛城山(ロープウェイ下)にも、岩湧山(滝畑)にも駐車場がありました。車で麓まで行き、登山をしている人が多くいるということだと思います。まだ、車で登山の世界に踏み込んでいないので、よくわからないのですが、登山ができるように整備された主な山は、そうなっているのかなと思います。山歩きができるようになると、山にはいろいろなコースで登れるので、同じ場所に車を置いても何度も楽しめます。季節が違うと全く違った自然にも出会えます。こう考えると、山歩きもしたいなと、登山口駐車場を見つけてから思うようになりました。そういえば、車でできるだけ麓まで行く、日本百名山登山の本がありました。

 3月25日(日)は、箕面昆虫館へ行くのに、車で行きました。電車だと箕面駅まで1時間30分ほどかかるところ、車では50分ほどで到着します。一人なら、電車の方が安いですが、高速代、駐車料金、ガソリン代を考えても、3人が車で行くと、電車料金と同じぐらいかなと思われます。駐車場に車を置いて、川沿いの道を歩いて、箕面昆虫館に行き、さらに大滝まで行き、駐車場から大滝まで往復6.5㎞ほどを歩きました。ちょうどいい運動になりました。二上山や金剛山にも挑戦してみたいなと思います。そういえば、槇尾山のお寺に秋に行ったときも、麓の駐車場(無料)に車を置いて、歩いて頂上近くのお寺まで歩きました。車を持たない生活を20年近くしていたので、車で山の麓の駐車場まで行って、登山をするのは新鮮です。

 いろいろな歩くテーマを持って、歩いている人がいます。世界一周、日本縦断、本州横断、本州の分水嶺を辿る、低山の岩場歩き、岬・半島一周、湖一周、街道歩き、兵庫県の全ての山を登る、日本百名山登山など、いろいろな本を持っているのですが、どれも面白いです。自分ができるとは思いませんが、そんな歩き方の可能性があることは分かります。世の中には、凄い人がいるものです。集中力、行動力、体力と、それにかける情熱は、どんなところからでてくるのでしょう。勿論、アルプスを登る人、冬山登山をする人も多くいます。いろんなところに優れた能力を持った人がいて、人の可能性、独自性、個性は、計り知れないものです。その道の第一人者になるということは、本当にすごいことですが、それはもしかしたら本当の第一人者ではなく、たまたまその人がそれをしたというだけで、他のところで活躍している人でも可能性があるとも言えます。能力の高い人は多くいます。その能力の高い人が、何をするかで、そこのトップレベルになっていきます。特定の分野に取り組んで、同志の人たちと競い合い、その中で認められていくとその道のトップになるということなのでしょう。また、人のしていないテーマで取り組んだ人が、その分野で一番ということでもあるのです。

 歩くことについて印象的な本は、65歳から10年間で3万㎞を歩いた人のことについて書かれたものです。本人が書いた本でなく、筆者は旅の途中で亡くなり、その家族がメモからまとめた本です。10年で3万キロということは、一年で3000㎞です。週の4日間ぐらいを歩いて、3日間は家で旅の整理や掃除をする生活と書いていました。一年200日歩いたとして、一日あたり15㎞です。歩けない距離ではありませんが、記録を書きながら、日本各地を歩き続けたことは凄いことです。日本地図に歩いた道を赤く塗ると、日本の形が浮かび上がるというような歩き方でした。今、自分は、毎日ほぼ歩いていて、一日に5~8キロですので、1週間では30~40km歩いていることになります。膝を痛めない、体力を維持するように気を付けています。毎回、違う道を歩くと、3万kmの人と同じように広がっていくのでしょうか。