学習研究誌に書いた文章をブログに載せる  2017年12月25日(月)

 

 今年の7月から、こぎつね小学校でのしごとをまとめたいと思い立ち、お便りや論文をブログにいれることにしました。退職して、その後大学の講義を受け持っている間に、論文全部の整理をしたいと考えていた計画は、ブログに載せることが一番簡単な方法だと分かりました。学習研究誌に書いているので、冊子を調べると分かるのですが、しかし、それでは本棚の中に埋もれてしまって見つけるのが大変です。一気に全体を見ることができる方法は、ブログに全部入れてしまうと良いことに気が付きます。さらにブログは、文章にまで、言葉検索をかけることができるので、「ノート指導」、「独自学習」、「目の高さをそろえて」など、自分が調べたい言葉を使っているお便りや学習研究を見つけて、瞬時に一覧を作ってくれます。コンピュータの中で、ファイルを全部そろえても、文章内容まで検索はかけられません。ブログは、自分にとってとても便利です。これまでの人生に検索がかけられるというような不思議な感じです。

 コンピュータの中で整理して、お便りや学習研究誌の文章を集めるだけでは、コンピュータを使わなくなったら自分のコンピュータのデータの中に埋もれてしまって、全て終わりになります。しかし、ブログに載せると、自分のスマホから、また、他の人のコンピュータからでも、自分のこれまで書いたお便りや学習研究誌を見ることができます。たぶん、永く残ることになります。これらをまとめた出版著書として残しても、お金がかかるだけ、買ってもらうのに気を使うという事になるのですが、ブログは無料で、自分の考えを発信できるので、とてもいいものだと思います。誰かがどこかで、いつか、見てくれることを願うこともできます。

 学習研究誌を書いている頃は、書くことに精一杯だったので、書き残せたことに満足で、コンピュータ内のファイルの保管、整理まで几帳面にできていませんでした。さらに、初期はマックで書いていて、その後、ウインドウズに変えたのですが、その時、マックの時代から使っていたページメーカーというソフトで書いていたので、一番古いものは、データを見つけても今動いているページメーカーで開くことができません。壊れていない古いノートパソコンに電源を入れると動いてくれました。そこに残っていたページメーカー6.5のソフトの古いバージョンで昔のファイルを開き、Wordに変換できました。しかし、どうしても見つけられないファイルがいくつかあります。たぶん、フロッピーなどに保存していたり、コンピュータが壊れたりした時期のファイルかもしれません。今、フロッピーを開くことはできませんので、それらは打ち込むことになりました。ちなみに、フロッピーは、順番に並べられたものが、箱に一杯保管されています。それらを開くと、もっといろいろなデータが出てくると思いますが、そこまでは、今はできていません。たぶん、フロッピーは、コンピュータ以前の、ワープロの時代の物も多くあるのだと思います。それらは、全く見ることは叶いません。ワープロを10年間、コンピュータを20年間使いました。

 学習研究誌の論文だけでなく、お便りにも言えることで、6年間書き続けた学年便り「まほろば」も、ページメーカー6.5の古いソフトで書かれたものもあり、また、コンピュータのデータに保存できていないものもありました。これらも、古いコンピュータでWordに変換したり、打ち込こんだりすることで、全てをブログに、連続したお便りとして保存することができました。

 大学の講義は、あまり気が進みませんでしたが、これまでの実践を整理している間だけ、やってみようと考えていました。今回、ほぼ、目的が達成できつつあると思います。そのため、あと、1年で、大学の講義も終えようと考えます。今後は、自分で新たに書く事を目的に、ブログを使っていきたいと思います。

 

これから、やってみたいことは、

⑴戦前の学習研究誌を読んでその内容の紹介、

⑵自分の歩きさんぽの記録、

⑶理科のフィールドの資料紹介などです。

これまで、してみたかったけれどできなかったことを、やっていこうと考えます。若い先生、子どもへの支援を、陰ながらできるといいなと思います。

 ブログというシステムが、いつまであるのかという事は予想がつきません。時代とともに日々進歩する情報関係ですが、これまでのデータを上手に変換していきながらつなぐ努力は、業者側にあるので、それなりの技術を持った人達が、元データをつなぐ努力はするのではないかと思います。自分のコンピュータの中は、コンピュータを使わなくなったら終わりなので、ブログにしたデータは、自分が生きている間ぐらいは使えて楽しめるのではないかなと思っています。

 自分と共に歩いた子ども達の言葉や書いたものの紹介として、学習研究誌を書いています。お便りは、その時々の子ども達の様子を、保護者に伝えています。子ども達と埋めたタイムカプセルを開く時のワクワクする気持ちは、こんなものなのだろうと思います。その当時の子ども達が、いきいきとよみがえってきます。子ども達の表現はどれも素晴らしく、発言はその時の子どもの感性を現わしています。これらを、自分のコンピュータ内だけに残して、パソコンと共に捨ててしまうのは本当にもったいないと思いました。自分のためというのではなく、事実として残しておかなければならない使命があるようにも感じてきました。子どもの事実、子どもの輝き、育ちの可能性、教育の楽しさなど、たくさん書いていました。高度な教育論より、多分、読みごたえのあるものです。研究者ではなくて、その中にどっぶり身を置いた教師が子どものすてきな事実を書いているものです。教育理論ではなく、教育の記録です。子ども達は、キラキラ輝いています。教師は先が見えないので不安がりながらも、その時の子どもとの時間を楽しみ、その結果としての次の学習の行方を考え続けています。保護者に助けてもらったり、同僚の先生から支援してもらったりしながら、子どもと共に未知の世界を歩き続けてきた記録となっています。「懐かしく楽しい思い出です。毎日の生活を通じて、いろいろなことを見聞き感じて、考えて、きらきらしていたと思います。」というのが、卒業後、たまたまブログを見付けて、その当時のことを思い出して、卒業生が書いて送ってくれた感想です。

 これから、整理してみたいものは、CDに入っている授業研究や劇の映像です。これまで、忙しくて映像関係を見る時間がなく、そのまま、保存していたものばかりです。コンピュータで開くか、また、CDからコンピュータにデータとして取り込めるか、問題がたくさんあると思いますが、やってみたいと思います。研究会の時、撮ってくださっていた映像を、コンピュータに取り込めたら、これは素晴らしい事だと思います。子ども達の劇も、自分が当日、子ども支援で必死なのでビデオが撮れていなくて、保護者があとでくれたものがあります。来年は、これを整理してみようと思います。

 今回、ブログ「きつねTのこぎつねだより」をあたらに作って、前から書いている「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログから、分離したものにしました。そこで、新しいアドレスをヤフーで取り、それを使って、アメブロで二つ目のブログを開くことができました。2つのブログを分けてよかったと思っています。「こぎつねさんぽに出かけよう」は、主に写真を中心に、自然観察の記録をしていくようにします。「きつねTのこぎつねだより」は、文章を中心に、記録していくようにすることです。これで、これからしばらく、60歳代の活動の記録の場ができました。これまでの自分の記録を基盤として、その上に、今からしたいことを積み上げていくことができるからです。背景となる大地ができました。その上に新しいことを築くことは、安心感があり、行く道もぶれないと思います。