文章を書く 2017年11月1日(水)
久しぶりに、晴歩雨読40号を書きました。新年から10か月ぶりでした。生活のリズムが少し戻りつつあるのが嬉しいです。本を読む、歩く、整理をする生活が進められているときは、文章も書けます。今年の正月から10か月の間は、3星の学級だよりや、3つの大学の講義の資料を書いていたので、書く量はとても多かったです。しかし、自分の考えをつらつら書くという文章とは、また、まったく違っていました。書かなければならない文章と、自分の考えを深めるため、自分の生活を深めるために書く文章との違いがあります。これは、これまでの事を再構成しながら思い出して書く文章と、新しいことを考えて書いている文章との違いだともいえます。
新しいことを書くときは、今の自分の生活を見つめることになります。自分の時間を自分の意思で生きている実感があるとき、考えが新たに進みます。次にしたいこと、新しい取り組み、次の計画などが進むときです。忙しく、次々と仕事が入り、締め切りに追われているような生活の時は、いい仕事ができていません。積極的に自分のしたい事を進めながら、並行して、仕事を進めている時は、質の高いものにこれまでもなっていたように思います。自分の生きているリズムを高めておくことが、いい仕事をすることにつながるということなのだと思います。晴歩雨読は、忙しくても書き続けることが大切です。
今日(10月27日)は、小学生と学習ができます。幼稚園のM先生が出張なので、そのグループの指導で、2時間小学生とかかわることができます。子ども一人一人に話をさせて、自分のめあてをしっかり持たせるようにします。最近の「なかよし広場」の活動を見ていると、「めあて」「ふりかえり」、「おたずね」、「資料の持ち込み」、「独自学習」など、基本的なところが崩れています。さらに、「教師は指導してはいけない」というルールが、幼稚園の先生に縛りをかけているようで、子どもはただただ時間を無駄に費やしているだけの状況になっています。やはり、学ぶ環境、学びの骨格、学びの方向性を、子どもに持たせるような取り組みを積極的にするべきだと思っています。子どもの学びの時間が無駄に使われるのを見ているのはとてもつらいです。小学校のK先生も出張でいないのに、そのグループの指導は、補助の先生に任せています。11月2日は、研究開発学校の発表会なのに、その前時に出張に行く人は論外です。子ども達がかわいそうです。研究会の見学の申し込み人数が少なくなってきていることに危機感がないのでしょうか。
「山歩き健康法」という、医者が書いた登山の本を読んでいます。百名山を58歳から登ったこと、それに備えての日頃の健康法やトレーニング、体の健康の維持などが書かれています。60歳を過ぎると年々体力が落ちるので、体力を維持するためのトレーニングが必要です。毎日、少し歩くこと、ストレッチをすること、これしかないようです。登山をする人は、毎週どこかの山に登っているようです。これまで、フルに働いてきたものにとっては考えられない時間の使い方ですが、余暇の時間が多くなってくるこれから、上手に、時間を使うための参考になりました。毎週山を歩くために、計画、準備をして、歩いてからの記録を書くという生活もできることが分かりました。歩く日と、行先を決めて手帳に書き込み、それに向けて準備の計画を立てる生活は、今のところできていません。数か月先まで見通して、生活を充実させるようにしたいものです。仕事が最優先、理科の教科書の会議も最優先の生活から、遊びの計画を立てる生活にしていきたいと思いました。
「吉田自転車」という、エッセイを読み終えました。自転車に乗ってあちこち行ったエピソードを週刊誌に連載されていて、それを一冊にまとめた本です。この人は、根っからの自転車乗りではなく、仕事の合間に時々乗っているので、長距離で膝を痛めて、途中で自転車を預けて、電車で帰るというようなことも、何度かしています。自転車も、乗りなれていない人が長い時間乗ると、膝を痛めることが分かりました。ゆっくり、膝に負担がかからないように、自転車に乗るようにしなければならないということです。自転車で上手に東京界隈をめぐっているので、同じように大阪周辺も回れるなと思いました。筆者は、自転車で出かけては、麺類を食べるということをテーマにしているので、それは面白いと思いました。目的地は麺類のお店。そんな走り方をしている人もいます。
年金の金額も決まりました。提出書類が受理されたようで、手続きが終わって金額が提示された書類が送られてきました。9月分から、年金を受け取ることができます。今は、幼稚園、教科書執筆、大学と収入があるので、スタバなどの珈琲代と本代は、遠慮しないで使うようにしています。特に、教科書執筆の収入は、教育のために全て使うと前から決めていたので、本を買ったり、資料集めに出かけたりと、どんどん教育のために使います。これからは、教科書執筆収入は、自然のブログを書くために使うようにします。しばらくは理科教育のブログを書き続けようと考えています。幼稚園の保護者と子どもが、これからもしばらく見てくれるような、ネット教育の一つになるとよいのではないかと思っています。「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログは、「こぎつね学校構想」の今日の自然学習のネット配信に当たるのかもしれません。「きつねTのこぎつねだより」は、「こぎつね学校構想」の教育理論、教育だよりになります。先生根性が抜けないのは恥ずかしいのですが、子ども達が独自学習や自由研究をするときに必要な資料などの提供を、ブログを通してしてあげたいと思います。また、こぎつね小学校のこれまでの教え子達に負けない、きつねTの自由研究を発信するということにもなります。
こぎつね女子大学の講義では、自由研究の次は、「生活科とはどんな学習か」の独自学習をしてもらうようにしました。①前回の自然の自由研究からの発展、②本で調べる、③ネットで調べる、④指導要領を要約、⑤自分の小学校の時の体験、⑥教科書を調べるなど、事例を提示しました。どれだけ趣旨が伝わっているか心配ですがやってきてくれるでしょうか。「チューリップを植えたことでもいいですか」と、聞いてくる様子から考えると、ちょっと心配になってきました。学習指導要領を読み取ることにだれか挑戦してくれるでしょうか。10人ぐらいが、取り組んでくれると、よいのだけれど、どうでしょう。小学校1年生でも、次第に自由研究の質が上がっていったので、何度か取り組みを進めないと仕方ないことかもしれません。こぎつね小学校の1年生の育ちの過程を踏まないと、大学生も研究、探究力は、育たないのでしょう。また、本を年間100冊、週に3冊は読んでいくということを示していますが、これも取り組みを何人ぐらい始めてくれるでしょうか。全く、心に落ちていないようです。誰のこと、そんな暇がない、無理、本って何を読めばいいのか分からない、というような様子です。朝の元気調べ、日記、自由研究と、ここまでは小学生と同じような取り組みなので、すぐに進められていますが、ここから、大学生の追究の内容になっているので、急に難しくなります。ここを乗り越えてもらえると、自分たちが大学生の内容を、独自に探究的に進められるようになります。生活科の研究を、どのように発表させていくと良いのか、これが、これからの問題です。まずは、出てきた研究物を見て、考えないといけません。そして、第三回目の独自学習は、素材を与えて、展開を考えてもらうようにします。
一回目は自然の自由研究、
二回目は生活科という教科の自由研究、
三回目は導入で取り上げる素材を決めて学習展開を考える。
この独自学習の積み上げで、生活科の学習の自律的な深まりが育つのではないかと思います。
日記を書くように、今回の晴歩雨読を書き進めました。三日ほどに分けて書き進めることで、考えたことを書きながら生活を整えていくことができました。一つのテーマで、晴歩雨読を2ページ書くことは大変だけれど、2時間で2ページを一気に書く力もつけたいと思っています。