日記で育とう 2017年2月14日(火)
漢字が好きになり、たくさん読めて、愉しみながら書けるようになろうという取り組みを進めていきます。これまでの私の経験では、1年生の後半から取り組みを進めると、2年生で子ども用の国語辞典を使いこなすようになり、4年生にもなると中学生用や大人用の国語辞典を使える子どもが現れます。これには、毎日、毎時間、どの教科でも国語辞典を引きながら学習を進めることが大切です。そうすると、4年生で広辞苑を日々の学習で使う子どもも数人出てきます。広辞苑は、百科事典的なところがあり、人名や植物や社会用語などについてもかなり意味が載せられていて便利です。しかし、ルビが付けられていないため、広辞苑を引いても読めない子どもが多いのです。漢字に慣れる取り組みを1年生の後半から進めていると、4年生にもなると、かなりの漢字が読めて、広辞苑も使えるようになります。
4年生で広辞苑が引けるということは、新聞が読めるということと、さらに、いろいろな文学書にも手を出すことができます。文庫本や新書も読めるということです。早くに世界が広がります。また、例えば、お寺散歩に行っても、案内板やパンフレットが読めて、インターネットの資料も使えるということにもつながります。
子ども達は、大人とは比較にならない程の優れた記憶力と理解力を持っています。何でも、一度見ると覚えてしまう力があります。母国語を習得する時期に備わった素晴らしい能力です。学習に集中していて、次々に覚えられる子どもは、どんどん覚えて、使って、世界を広げるとよいと考えています。今でも時々、習っていない漢字は使ってはいけないと言う先生がいますが、それは違うと思っています。勿論、教科書は、文科省が示す学習指導要領の範囲で、決められた漢字で表記されるのは当然です。しかし、子どもの能力がそれに制限される必要はありません。学習指導要領は、みんなが習得する最低限のレベルの表記です。
私は、音楽や運動はあまり得意ではありませんが、ピアノを両手で弾きこなし、サッカーや器械運動の高度な技を軽々とやってのける子どももいます。小学校の学習指導要領では、そんな高いレベルのことは書かれていませんが、できてしまう子どもがいます。同じように、言語能力も優れている子どもがいます。この力を、その子なりに使って、伸ばすことは大切だと考えます。中には、「そんなの無理」という子どももいます。そのような時は、「中国の子どもは、当然ながら幼いころから何百という漢字を使って生活をしています。中国の子どもに負けないで頑張ろう。」と、応援するようにしています。
日記は、このように考えると、個人のレベルに合わせた学習場だと考えられます。子どもを中心にして、保護者と先生が真剣に頭を寄せて、子どもを育てるための「個人レッスン」の場です。日記で育つ子どもになってほしいと思っています。
<校内の樹木の名札をつけます>
・田んぼ周辺の野草の次は、校内の樹木の学習もしようと思います。この3星の子ども達が校内の木々に名札付けることで、卒業まで、自分が名前を付けた木の変化に、興味を持つのではないかと思います。