命の学習 2006.5.22
3年生は今、一人ひとりでチョウの幼虫の飼育をしています。モンシロチョウが多いのですが、アゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、キアゲハの幼虫もいるようです。中には、モンシロチョウの幼虫と思って飼い始めて、実は蛾の幼虫だったというような子どももいるようです。昨年の3年生もそうだったのですが、保護者の協力により、また、助け合いにより、子ども一人ひとりに幼虫が行き届くように努力してもらいました。さらに、各クラスの役員さんが本当に協力的に活躍してくださり、全員が何らかの幼虫を持てるようにしてくれました。ありがとうございます。
理科の時間に、ケースの蓋を開けて直接観察しましょうと言うと、「えーー」と声が上がります。自分が蓋を開ける習慣のない子どもがいるようです。今、飼育し始めて1週間ですが、あまり自分でお世話していないのでしょう。糞の掃除は毎日必要ですし、餌を取り替えるにしても、蓋を開ける必要がありますよね。
理科の時間、蓋を開けてノートの上に出して見ていくようにすると、次第に幼虫に触れる子どもが増えてきます。卵から生まれてすぐの一齢、そして二齢幼虫は数ミリで、とても小さくてかわいい幼虫です。この小さな幼虫から触り始めると、四齢、五齢幼虫の数センチの大きさになっても触れるようです。自分でお世話をして、次第に成長していく中で、生物に対する慈しみの気持ちが育ちます。概念だけの環境教育ではない、大切な学びです。自分が育てた幼虫がさなぎになり、それがチョウになった瞬間は、自分が育てた命が巣立つ瞬間です。この体験が、コンピュータ世代に必要な、命の学習です。
5年生は、現在、川の学習をしていますが、次はメダカの学習に入ります。メダカの学習は、学校でも飼育して卵を観察しますが、各家庭でもメダカを飼育してください。5~6匹なら、循環ポンプも必要なく、飼育は簡単です。メダカは、毎日卵を産みます。その卵を別の場所に移して観察すると、透明なので、卵の中に生命が出来ていくようすが観察できます。チョウの卵は、中が見えないのですが、メダカは、生命の誕生の観察です。中学、高校になると、自分で飼育して観察することは決してありません。今が、最初で最後のチャンスですので、子どもに飼育体験を通して命の学習をさせましょう。
▼これからの予定
3年
モンシロチョウ、アゲハ、アオスジアゲハ、キアゲハなどの幼虫を観察します。
4年
電気の学習に入ります。光電池、乾電池で走る車を完成させて持ってきてください。
5年
流れる水の浸食作用について学習します。家の近く、学校の裏山で、雨の日の流れる水の働きを観察してください。
6年
人体の、呼吸、消化、血液、循環、心臓・肺などの調べ学習を発表します。
科学G
メダカの飼育を始めます。卵の観察をしましょう。