理科の独自、相互、独自の学習 2005.12.12

 

 我が校の理科の学習法は、それぞれの生活を巻き込み、それぞれの学習行動を育てる「独自学習」を始めさせることをまず大切にします。教科書に沿って学ぶ子ども、また、教科書レベルを遙かに超えた学習を始める子どもがいます。幸いにも、学習を支えて下さる協力的な家庭が多く、子ども自身が本気になると、あらゆる手だてを講じて資料を持ち込み、学習を進めることができます。どのようにねらいを持たせて独自学習を始めさせるのか、また、どれくらいの時間を独自学習に使うとよいのか、さらに、実験の多い内容では単なる資料調べ学習になってしまわないのかなど、心配がたくさんありますが、実際の独自学習では、持ち込まれた資料や個人調べを中心に、各人が自分のノートに、独自の学習をします。家庭でまとめてきたものをノートに貼り付けたりもします。自分の理科ノートは自分で豊かに作り、基本的なこと、興味の持ったことは、自分で深めるのが独自学習の基本です。

 次に、「相互学習」をします。インターネットの資料や参考書や現地観察や個人観察・実験などから持ち込まれた資料は、子ども個人では深く読み取れないので、発表交流して、互いに分からないことを出し合ったり、調べ合ったりします。また、基本的な実験や観察を進めたりするのも、この相互学習と位置づけます独自学習を基に、学校の理科室の設備でしか出来ない実験や観察をしたり、教師の安全管理の下で進める実験をしたり、野外学習に出かけたりして、学びを深めます。また、ここでは、教師がリードして取り組む内容や、与える資料や、一斉の作業があってもいいと考えます。最初の独自学習が深く自らの学習行動を育てるような取り組みになっていると、この相互学習では、主体的に自ら吸収できるように取り組めます。

 さらに、相互の学習を終えたあと、もう一度、「さらなる独自学習」に入ります。資料を読み直したり、ノートにまとめたり、関連の図書を読んだりする時間にしたりして、相互学習で取り組んだ観察や実験を個人でもう一度深め直します。レポートを書いたり、感想、振り返りを書いたりする時間を持ち、次回の取り組みへの意欲を高めます。

 最初の独自学習が弱いと、相互学習が、自分のための学びになりせん。また、相互学習が個人の域を出ていないと、広く構造的に学びを創ることができません。さらなる独自学習の振り返りや充実感が弱いと、学習法による自律的な学習へと育っていきません。

 

▼これからの予定

3年生

 落葉樹、常緑樹、広葉樹、針葉樹の学習をします。資料の準備。

4年生

 空気と水を温めた時の変化を調べます。

5年生

 上皿天秤、実験てこ、輪軸、滑車の学習をします。ビー玉、おはじきを持ってきて下さい。資料の準備。

6年生

 化石の学習をします。個人で持っている化石の持ち込みと地史・化石の資料の準備をお願いします。

科学G

 光の学習へと、進みます。

冬休みの課題

2年星 豆電球工作

3年 光に関する研究

4年 発光ダイオード工作

5年 結晶作りと結晶研究

6年 光発電の実際