大和川の学習 2005.11.28

 

 川の学習は、今回は野外観察へ行く時間を作ることが出来ないので、調べ学習が中心となりました。そこで、河川地形を中心に、地形のでき方を調べてもらって、川の水の働きを考えることにしました。

 「ぼくは、今日の川の発表で色々と知らなかったことが分かりました。例えば、三角州のできかたには条件があったことです。まず、河口付近からの十分な土砂があることです。それは、堆積しないと三角州のようなはなれこじまの様な物はできないからです。ぼくは、三角州というのはけずられてできるものと思っていたけれど、堆積して作られていることにびっくりしました。今日の発表で川というのは、とても力が強いんだなあということをかんじました。それは、堆積、運搬、浸食などのことを人の力ではなく川の力がやったことです。ぼくの調べた、河岸段丘も、川の性質の一つである「浸食」で作られていることがわかったので良かったです。ぼくが、調べに行った石川の河岸段丘をさがすのはなかなかみつからなくてたいへんでした。」I

 「私が今日の発表を見て興味を持ったのが、H君とK君の地滑り(亀の瀬)です。奈良と大阪の川で、大きい地滑りがあったのがとても驚きました。私はそんなことがあったのを全然しらなかったからです。100mのくぎをさしたのもびっくりしました。その釘のことで地滑りのおそろしさを感じました。一回見てみたいなあと思いってしまいました。」Hさん

 「川の水が流れているから三角州や河岸段丘ができるんだなあと思いました。特に滝ができるのは上流の浸食作用がさかんで、そのうえけいしゃが急だからあんな滝ができるんだなあと私は思った。川が谷を水圧だけでつくっているから、圧力がすごいんだなあと思った。川のはたらきの一つは地形を造ることなんだなあと思った。」Sさん

 川には、いろんな地形があります。大和川は、日本でワースト1か2と言うほど汚れた川で有名で、その汚さだけが強調されていますが、実は、立派な一級河川なのです。詳しく地形を見ていくと、小さいながらもV字谷から始まって、滝があり、ダムもある川です。扇状地、河岸段丘、地すべり、先行谷、三角州などいろいろな地形が観察できました。実際に見に行って、写真を撮ってきて発表してくれているご家庭もありました。有り難うございました。

 「ぼくは、大和川は全然災害がおこっていなくて、安全な川だとおもっていたけれどたくさんの災害が起こっているのでびっくりした。地滑りが起こっている記録があったので、もしたくさんの土砂が流れてきたら奈良県も大阪府も大変なことになってしまうだろうと思った。百メートル以上のくぎを打ってまで守っているということはやっぱり大変なんだなあと思った。瀬にはたくさんの魚が住んでいるのでもし瀬がなくなったりしたら大変なことになってしまうだろうと思った。」U

 「大和川にある蛇行や大和川の特ちょうなどがわかった。堆積、浸食、運搬などはどういうことかはしっていました。だけど説明すると思ったらなかなか言えなくて難しいです。大和川の災害では、1600何年からの記録が分かりました。死者何人などがわかり、川の事故ってけっこう怖いんだなと思いました。分水嶺では色々の名前があり、それぞれあっておもしろいなあと思いました。私とO君が発表した先行谷では、口で言ったのでさらによく分かりました。写真はないけれど昔、瀞峡に行ったことを覚えています。先行谷がすごく直角になり急です。こうして先行谷はできていくなどとも思いました。瀬とふちのことでも、瀬は浅く、ふちは深い。上流、中流、下流の瀬とふちの違いもわかってよかったです。」Iさん

 堺市と大阪市の間を流れる大和川は江戸時代に作られた川で、それ以前は、大和川は奈良から大阪平野に出たところで北に三角州のように流れ淀川へ合流していました。東大阪市の辺りは天井川になり、江戸時代の人々は、洪水で悩んでいて、付け替えとなりました。