太陽・星の観測 2005.10.31
4年生は、各ご家庭で大変な努力をして、月の観測をして下さいました。夜中までの観測も含め、子ども達はかけがえのない体験をしたと思います。小学生の頃の家族での体験は、素敵な思い出として、深く心の奥に堆積されていくと思います。
月の観測結果を基に、今回はグループで話し合い、二つのデータについて考察することにしました。沢山のデータがあるグループは、より詳しい観測をした子どものものを、発表用の用紙に転記しました。例えば、満月と上弦の月の動きの記録を比較しました。
そこから分かったことは、
①月は毎日形を変える。
②どの月も東から出て、西へ沈む。
③出る時刻が、少しずつ遅くなる。
④月は、傾きを変えながら、東から南の空を通って西へと移動する。
⑤月の形によって、通り道(南中高度)が違っている。秋の場合、満月や下弦の月は高いところを通り、上弦の月は、低い所を通っていた。
⑥昼間の月は、白く見える。
などを、観測から分かったこととして導き出しました。
「月は、夜になるほど角度がかわる。私は11時まで起きていると、びみょうに動いていました。私は、はじめ、30ごとに書いていました。でも、ひくかったので、上から計算してしました。上弦の月は、ひくいということが分かって良かったです。月の高さは、いつも、90°まで高くなるとはかぎらないと分かった。今日、月が出たら、せいかくに観察したいです。」Mさん
「きのうぼくは月のかんそくをしました。午後5時~11時までした。月の変化は、右向きにだんだんななめになっていきました。とても、黄色に光っていて、とてもきれいでした。まん月は、できなかったけど、半月は、一時間ごときっちりとできたからうれしかったです。月はまわっていると分かった。午後5時と午後8時と全然ちがうと分かった。みんないいかんそくをしていると思った。まん月もかんそくしたいと思いました。今度は、南が一番高いようにかんそくしたいな。」O君
「月の高さは、時間によって変わる。上げんの月の南中の高さは、30度~40度くらい。一番高い時は、南中する時。南中の時こくは、午後6時ごろ。ぼくは、W君とMさんのどっちがいいかまよっていた。でも、Mさんの(観測)が正しいと分かった。Kさんのと、Mさんので、ぼくもKさんのと思っていた。そしたらそうだった。南中高度という言葉は知らなかった。」T君
また、3年生は、太陽の動きの観測を、夏至と、秋分の頃にしてきています。教科書では、影の動きを観測して、そこから太陽の動きを導き出すようにしていますが、影の動きは西から東へ動くので、太陽の動きを西から東へと覚え込む子どもが続出しました。そこで、我が校では、少し難しいのですが、透明半球を使って記録をして、太陽の動きを捉えるようにしました。また、教科書では、東から南の空を通って西へ沈む学習だけでいいのですが、夏至、秋分、そして冬至の太陽の通り道の記録をしていきます。この体験が、4年生の月の観測につながっていくと考えています。
さて、4年生は、月の観測の次は星の動きです。月の観測では、かなり長時間の観測が、そして長期間にわたって継続観察が必要でしたが、今回は、3時間程度の観測で、一晩か二晩で、一気に東西南北の星の動きを捉えられます。星の動きも、少しだけ難しい観測ですが頑張って下さい。
観測方法は、月の観測器具を使います。各方位の、明るい星3つぐらいの位置を一時間置きに記録をするというものです。東で三つ、南で三つ、西で三つ、北で三つ程度です。出来る人は、星座の動きとして記録できるといいなあと思いますが、目立った星(惑星でもOK)の動きでいいです。
今回の観測では、個人でレポートを書きますので、それぞれが、4方位の観測をしていないと個人レポート作りが出来ません。頑張ろうね。