科学関係の読書 2005.10.18
科学の知識は、子どもによってとても違っています。小さいのに、大人顔負けの知識を持っている子どももいるし、殆ど科学とは縁のない所で生活をしていて、全くと言っていいほど、何も知らない子どももいます。この前、恒星、惑星、衛星と、銀河の話を少ししました。各惑星の衛星の数まで覚えている詳しい子どももいますが、まったく雲の上の話のような子もいました。
古本屋さんによく行くと、かつて書きました。いくつかの分野で興味を持って見ていますが、科学関係の本も探している一分野です。しかし、古本の中で役に立つ科学の本を見つけるのは案外難しく、少し前のものになると内容が古くて、読んでもあまり意味が無い物も少なくありません。科学関係で役に立つ古本は、まず一つには、植物や昆虫などの図鑑です。図鑑の図や写真を見るというよりも、その説明や後書きなどの中に、図鑑を書いている人の自然に対する思い入れが書かれていて、文章が、面白く読めます。かつては、図鑑の後書きなど全く見向きもしなかったのですが、専門家としての豊かな自然観や考察が書かれていることに、最近気が付きました。もう一つは、科学の実験関係の本で、外国の科学者の書いた訳本が古くても意外と面白く、科学の原点を示すような実験を見つけることができます。このように、図鑑の後書きや子ども向けの科学の啓蒙書を読んでいて最近思うことは、昔の人は、自然に対して、そして子どもの教育に対して真面目だということです。現在は、商業ベース、コマーシャルイズム、単なる子どもの興味関心に振り回された本が増えてきているように思えてなりません。
さて、子ども達は、どんな本を読んでいるのでしょうか。物語が多いようにも思いますが、科学関係の本も、読んで欲しいと思います。子どもが読みやすい本は、青い鳥文庫など、各社の子ども向け文庫関係に納められている科学関係の本がいいでしょう。「科学のアルバム」のシリーズ全巻に目を通すというのもいいでしょう。昨年卒業させました学年の時、10数万円もするシリーズ全部を取りそろえておられた家庭もありました。私も、その学年の時は、自分のお金で全巻買って、教室に置いてあげました。卒業までに何人の子どもが読んだのでしょうか。古本屋さんは、子ども向けの本を置いている店が少ないのですが、学研の図鑑などが100~300円ぐらいで売られている場合もあります。これらは、見つけると買っておくようにしています。月一回程度、古本屋めぐりをしてはいかがでしょうか。
▼これからの予定
3年生
太陽の動きについてまとめて、並行して、温かさと太陽について、学習を進めます。温度計や虫眼鏡を使います。
4年生
月の動きのまとめをします。続いて、星座、星の色、星の動きなどについて学習を進めます。持っている人は、星について書いた本を持参して下さい。
5年生
天気の学習の最後のまとめをします。奈良の天気に関わる言い伝えを、調べておいて下さい。続いて、川の学習の導入をします。
6年生
ムラサキキャベツで試薬作りをします。それを使って、酸性アルカリ性を調べますので、何か調べてみたい液体を、一人一種類持ってきて下さい。