白浜での臨海合宿 2005.9. 12
7月の半ば、夏休み前に、5、6年生を対象とした臨海合宿を持ちました。今年は、これまでの福井県若狭湾から、関西では一等地の観光スポットである白浜に行き先を変えることにしました。私たち教師も手探り状態で行事を進めましたが、大きな困難点もそれほど無く、さらに、いつもの800m遠泳も無事に終えることができ、ほっとしています。今後はしばらく、この白浜で臨海合宿が進められるようになると考えています。
さて、臨海合宿の中心行事は800m遠泳なのですが、これまでも最終日に、理科学習として磯観察をしてきました。お天気のかげんで、遠泳が三日目の午前中に延期になる場合は、磯観察は中止になるのですが、最近は毎年、磯観察を実行することができました。白浜は紀伊半島の南部に位置し、黒潮の影響を受けているので、南方系の生物相を示します。これまでの若狭湾での観察では殆ど見つけられなかった、タカラガイやイモガイなどを、たくさん見つけることができます。また、岩礁には、ウニやガンガゼが無数にいるのを観察できました。
このような、観察を伴う理科学習は、現地で資料を集めることができ、さらにその資料を元により深い学習を進めることができます。私は、このような、野外学習を中心にした取り組みは、とても大切だと思っています。そこで、ここ数年間の臨海合宿では、子ども達の野外観察の課題として、貝の標本と、海藻の押し葉と、生き物のスケッチを提出してもらっています。最初の頃は、貝を並べただけのものも多かったのですが、最近では、きちんと名前が付けられた標本が提出されるようになってきました。学習文化の積み上げにより、子ども達が成長してきたのだと思います。今年は、この貝の標本や海藻の押し葉を元に、分類表を作成し、そこから考察を引き出す学習へと深化させようと考え、授業を進めています。しかし、まだ学校に、貝や海藻の図鑑が整備されていないので、子ども達に迷惑をかけていますが、今後、本格的な貝の図鑑をきちんと整備し、夏休み中のプール水泳の時に使えるようにしてあげたいと考えています。
中学、高校と、理科学習ではこれからも標本作りがあると思いますが、標本を出すだけでは研究になりません。集めた標本から何が分かるのかということが大切です。ねらいを持って標本を集め、その標本を表に整理して、そこから分かったことを引き出せる学習へと、高めていけるといいなあと思っています。
▼今週の予定
全学年の理科学習の準備
夏休みが明けて、プールも終わり、いよいよ理科学習も本格的に進められるようになりました。準備物をそろえて理科室に来て下さい。以下の物は、毎回、理科室に持ってくるものです。
①教科書
②参考書(スーパー理科事典、当日の学習に参考になる図鑑、資料など)
③国語辞典
④のり、はさみ、定規
⑤色鉛筆、ふでばこ、
●一冊目のノートが使い終わりそうな人は、学校の売店で7㎜マス(7㎜以外はだめ)のノートを各自買っておく。月は青、星は黄色。
●自学力を高めます。資料、参考書、辞書、事典は、必需品です。