心の糸をつなぐ 2005.5. 30
理科学習の時、子ども達はかなりしっかりノートを書いています。スケッチ、文章、表、グラフと、毎回数ページ、多い子どもは7~8ページも書き、5,6年生では、もうノート半分を使っている人もいます。こちらがイメージするような書き方を、身につけてきた人が多くなり、学習の積み上がる予感が持てるようになってきました。学習は、個人がきちんと責任をもって積み上げるものです。そのようなことを、ノートを書いている子どもに、お経のように何度も言い聞かせながら、一人一人に私との間の心の糸をつないでいっているところです。全員で300人を越える子ども達のノートは、一週間で1000~1500ページにもなり、毎週、全員のノートに眼を通すだけでも大変です。しかし、子ども達は戻されてきたノートを必ず開き、先生がどう見てくれているか気にしています。全員に何か一言を書けていませんが、いいノート、素晴らしい発想には、very goodを書いてあげるようにしています。励みになっているようです。
自分で考えて、判断して、自ら学習できる子どもも少しはいます。学ぶ意味をそれなりに理解できていて、自分のために努力を惜しまない人です。しかし、まだまだ指示されないと、誰かに支えられないと学習に向かえない人も多くいます。つい手を抜く人、低いところで妥協する人、注意されて初めてはっと我に返る人です。そのような人達に対して、怒っていてもしかたがありませんし、諦めるのは教育ではありません。一人一人の小さな成長を喜び、少しの努力を褒め、向上する瞬間を見逃さないことが大切だと思います。
3年生から6年生まで、4学年を一度に教える機会を得ています。子どもは学年を上がるごとに注意力、書く力、行動力、思考力が確実に成長しているのが感じられます。例えば、6年生に酸素、二酸化炭素の発生や性質調べはさせられますが、やはり、3年生にはまだ無理な子どもが多いような気がします。このように、一年一年、急激な成長の時に、よい方向に成長してほしいのが教育の願いです。学校教育がなくても、社会的に、年齢的に育つことも確かにありますが、教育が果たしている役割も、とても大きいのです。そこで、私がしてあげられることは、学習の場を作り、そこで、子ども自身が自分の力を惜しみなく発揮し、新しい自分を発見できるようになることだと思います。では、惜しみなく力を発揮できる環境とは、どんな所でしょうか。それは、信頼に支えられた、安心できる学習場ではないでしょうか。
▼今週の予定
3年
チョウの幼虫の観察と、チョウの観察をします。チョウの観察が出来るように、チョウの採集が出来た人は持ってきて下さい。
4年
晴れたら光電池の学習、曇ったら乾電池の学習をします。乾電池2本の準備をお願いします。
5年
魚の育ちの発展学習の模造紙書き。各グループのテーマに合った資料を持ってきて下さい。
6年
人の体の仕組みについて学習を進めます。今週は、内蔵、骨格を書きます。
科学グループ
学校の花壇のお世話と、小麦の脱穀をします。