覚えよう春の野原の植物 2005.4.25
春の植物の学習をしています。子どもの頃に覚えた事は、いつまでも覚えているものです。図鑑を調べながら、押し花を作って、覚えて下さい。
ここでは、写真を使わず、あえて言葉だけで説明することにします。
★タンポポ(キク科)
タンポポには、カンサイタンポポとセイヨウタンポポがあります。カンサイタンポポは、日本古来のタンポポで、春だけに咲きます。セイヨウタンポポは、帰化植物で、暖かい地方では、年中咲いています。春、秋、冬に咲いているタンポポは、セイヨウタンポポに当たります。また、荒れ地に多いのが、セイヨウタンポポです。二つの見分け方は、総ほうの形の違いです。どう違うかは、自分で調べて下さい。また、シロバナタンポポもあります。皆さんは、見つけたことがありますか。
★ホトケノザ(シソ科)
春の七草の中の植物に数えられていますが、実は、七草の中のホトケノザは、コオニタビラコを指すようで、このホトケノザではないのです。茎の上部の葉のわきに紫色の数個の花が輪生します。よく似た植物に、ヒメオドリコソウがあります。共にシソ科です。
ホトケノザは、校内では、体育館近くのチューリップ畑(三角花壇)で、チューリップの下草として咲いています。
★カラスノエンドウ(マメ科)
ツル性の植物で、紫色のマメ科のかわいい花をつけています。ツル性の植物ですが、互いにツルをからませて大きな群落を作って高く伸びます。葉は、羽状複葉という形で、その先端が巻きひげになっています。果実は、細長いさやとなって、中に10個ほどの黒い種子ができます。校内では、百葉箱近くの壁沿いで見られます。似ている植物に、スズメノエンドウや、カスマグサがあります。違いは自分で調べて下さい。
★オランダミミナグサ(ナデシコ科)
葉や茎に細かい毛が生えています。小さな白い花をつけていて、校内のどこにでも見つけられる帰化植物です。
よく似た植物に、田んぼの近くでよく見かける、ハコベ、ウシハコベ、ミドリハコベなどもあります。共にナデシコ科です。ハコベには、オランダミミナグサのような毛が生えていません。ハコベは、校内でも見られますが、学園前から学校にくる途中の家の花壇沿いでも見られます。
★ナズナ(アブラナ科)
ペンペン草と言われて親しまれている植物です。アブラナ科で、花は小さいけれど、アブラナやダイコンの花とよく似て、四枚の花びらからなっています。花が咲いたあと順次、三角の実が出来ていきます。三角の実が下へ行くほど大きいのは、先に咲いた花によって出来た実だからです。三角の実の中には、10数個の種が入っています。ナズナは、花壇の中の雑草として、校内のどこにでも見られます。
よく似た植物に、マメグンバイナズナや、タネツケバナがあります。タネツケバナは、校内でも見つけられますが、田植え前の、田や畦に多くあります。タネツケバナの果実は、細長いので、ナズナと見分けが付けられます。
★オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
冬の終わり、早春の日だまりに一番に咲き始めるのが、このオオイヌノフグリです。瑠璃色がとても美しく、愛らしい花です。帰化植物で、明治の中期ごろ日本にやってきた花だそうです。
よく似た花にタチイヌノフグリがあります。これの茎は、途中から立ち上がることからこの名が付けられています。花はオオイヌノフグリより小さくて、果実の形も少し違っています。
★ハルジオン(キク科)
5月になり、先端に白からピンク色の花を数個つけます。よく似た花に、ヒメジョオンがあります。ハルジオンの茎の中は、中空。ヒメジョオンの茎は、中空ではないことで見分けられます。校内のものは、どちらか見分けて下さい。
★ハルノノゲシ(キク科)
葉を広げ、大きな株になるキク科の植物です。黄色い花を咲かせます。校内では、花壇の周りで見つけることが出来ます。