科学の種を育てよう 2005.4.11
あまり難しいことはしません。基本的なことに時間をかけて、みんなが分かる、取り組める理科学習を進めたいと思っています。最初は、ノート作りに時間をかけて、丁寧に進めます。きつねTは、学習に遅れがちな子を大切にします。そんな子は、案外、虫や花や星や石や理科工作が好きだからです。少しずつ、理科の面白さを伝えられたらいいなあと思います。
学習は、子ども達の自主的な取り組みから始まります。自ら学習を始めると、学習の面白さがわかり、自分で科学の世界を広げていくことが出来ます。教師が準備して与えるだけの学習では、子どもの本当の学びは成立しません。自分で、学習に関係するものを、自分で考えて持ち込んでくれることが大切です。
では、子ども達が何を持ち込んでくれると、理科学習は進めやすいのでしょうか。まず、学習の素材を持ち込んでくれると有り難いです。草花や昆虫やカエルやオタマジャクシ、ツクシ、アオムシ、種、木の実など、理科の授業時間に採集に行けないものを、家の近くや、土日の家族のお出かけで採集してきて、学校に持ち込むと、理科の学習も助かるし、持ち込んだその子自身が興味を持ち育ちます。また、自由研究や理科工作なども、家で取り組んで持ち込んでくれると学習が豊かになります。さらに、図鑑や理科の参考書や辞書やインターネットなどで得た資料なども、必要に応じて持ってきてくれると、より深い追究学習が進めやすいと思います。
理科は、一つひとつ、物をよく観察して、そこから見えてくる違いや共通点を調べて分類していくことから始まります。タンポポとスミレ、落葉樹と常緑樹、ニワトリとウサギ、カモとヒヨドリ、ゾウとキリンなどなど、比べて考えることで理科が広がり始めます。
さあ、これから、理科学習を始めましょう。週に一回、二時間続きでします。もし、何か行事や祭日で一回抜けると、理科を半月も忘れてしまいますので、その場合は、簡単な家庭レポートを出します。忘れず、全員が出して下さい。評価は、ノート、レポート、テスト、観察実験の記録などで行います。
毎回の持ち物は、12色程度の色鉛筆、のり、はさみです。必ず持参して下さい。また、参考書、辞書、必要な図鑑類もかさばりますが、可能な範囲で、必要なとき持ち込んで下さい。