自分の一歩を踏み出す 平成17年 3月 7日(月)

 

 高野山の奥の院で話を伺いました。「信仰は歩くことから始まる」らしい。そう言えば、役行者も行基も、山や人々の生活の間を歩き回わることで、世界を広げ、自分を見つめ、自分を鍛えられていました。また、比叡山の千日回峰行は、毎日40㎞の山道を歩き、体と精神を鍛え、信仰の心を極めておられました。紀伊山地祈りの道も、修行道です。

 先日、日本列島を宗谷岬から沖縄まで3400㎞を歩いて旅をした人の本を読みました。毎日30㎞ほどを歩き、各地の人や景色に出合いながら半年ほどで達成されていました。人は決心すると、日本列島も歩けるのだなあと思いました。勿論、自転車で世界一周、ヨットで太平洋横断もあります。自分が一歩を踏み出すかどうかなんです。

 子どもを見ていると、楽な方ばかりを選ぶ子どもがいます。そういう道を選ぶのは自由ですが、本当に努力している人と同じように、受験は難しい所を受かりたいし、スポーツ選手になりたいし、人より目立ちたいという気持ちもあります。やはり、人生は自分に厳しく、毎日の歩みを積み上げることが大切だと思います。

 世の中で成功されている人が、トーク番組でおもしろおかしく話されたりしますが、実は見えない部分で凄い努力をされてきたのだと思います。本を書く作家も、漫画家も、読者としての我々は楽しく読むだけですが、書く側は、締め切りに追われて毎日毎日机に向かって、昼夜を問わずひたすら文章や絵をかいているのです。画家、デザイナーも、高く評価されている人は、恰好よく、生活も華やかだろうと思うのですが、新作を日々発表しないとすぐ他の人に追い抜かれる厳しい世界です。スポーツ選手は、さらに難しく、努力だけでは到底無理で、才能と能力が無ければ全く通用しない世界です。

 多くの子どもは、甘やかされ時間を無駄に使っているように思います。日々の生活を、もう少し厳しいものにしていくと、それぞれの才能が花開くのにと残念に思う場面が多々あります。楽な方、手を抜く事ばかり選んでしまう子どもが多いのは、過酷な場面が少しあると、「かわいそうー」とすぐ言ってしまう大人が増えていることに原因があります。子どもの人生は、子ども自身の足で歩き始める所から確実な一歩が始まります。逆境の状況を、どれだけうまく体験させるかが、大人の役目だと思います。

 

■卒業式の日程

8:50  登校、運動場で待つ

9:00  児童玄関前で写真撮影

9:15  教室で、一年生と交流

9:35  式場への移動準備

10:00 卒業式開式

11:00 卒業式閉式 児童退場

11:00 教職員と保護者のお別れ会

11:20 同窓会入会式

11:40 先生方に御礼状をわたす

11:50 卒業証書 教室で渡す

12:00 写真撮影 (月→星)

      写真撮影後、解散、雨の場合は体育館で写真撮影をします。

■教室移動のお手伝い

 卒業後、14日(月) 9時20分に、教室移動を始めます。まだ、先生方の新学級発表前ですので、たぬき先生の荷物は家庭科室、きつねTの荷物は理科室に移動します。お手伝い、宜しくお願いします。

 

 

  今週の予定     下校   

 7 月  卒業式練習          16:00

 8 火 卒業式練習        16:00

 9 水 予行       13:40

10 木 卒業式