子どもの環境に 平成17年 2月21日(月)

 

 これまで13回の大きな研究発表会を体験し、子ども達は、予想以上の力をつけています。今回も1000人を越える先生方が全国から集まり、一つの学習会場では200人以上にも及ぶ先生方に取り巻かれた混雑の中で、堂々とマイクを持ち、自分のおたずねをしたり、考えを述べたりしていました。教師の私の方がどきどきしながらそのやりとりを見守っているという、我が校ならではの不思議な風景がありました。私たちは、教師のパフォーマンスを見せる授業ではなくて、子どもの追究のつながりがどのように深まっていくかを見てもらう公開学習です。子どもの追究のつながりは、日頃の学習がきちんと成立していないと、その場だけ、その日だけの取り繕いではだめなのは当然のことです。毎日の、朝の会、しごと、けいこ、なかよしの学習を、有機的につなぎ続けてきた結果の延長線上に成立します。

 仏教の学習、理科の学習、そして算数研究、どれもこの子達が創りあげてきた、このメンバーでしか出来ない、一つの到達点だと思います。親の温かく、幅広い支えの上に、子どもの豊かな追究が花開きました。子ども達は、教師から情報を与えると、とたんに受け身になってしまいます。私たちは、あえて、子どもから見えない場所に身を隠し、簡単にうなずかず、子ども同士の高め合いを大切にしてきました。

 本屋さんで、「お母さんは勉強を教えないで」という本がありました。内容は読んでいませんが、小さい頃から母が勉強を教えると、子どもは自分で勉強しなくなるというものだと思います。もしかしたら、教師の態度も一緒かもしれません。「勉強を教えない教師」ともなると少し変に聞こえますが、私たちは、出来る限り教えないで学ばせる方法を追究してきたのではないかと思います。子どもの机の上の広辞苑を、これだけ真っ黒に使いこなした学年は初めてです。いろいろな参考書や辞書や図鑑を使いこなした子どもが多く育ちました。外側から批判的に見ている先生には、机の上に大きな参考書が並んでいるので、受験勉強ばかりしている学級のように見えるらしいのです。しかし、本当に追究をしている子ども達には、身近に参考書や辞書がないと、一時たりとも学習が進まなくなっているのです。母も教師も環境なのです。素敵な環境になりましょうね。

 

■学級の片づけ

 それぞれの学級を、片づけ始めないといけません。これまで学んできた六年間の資料や道具を、少しずつ持って帰るようにしましょう。専科の先生方の学習も2月いっぱいで終わりです。また、なかよしグループの学習も、22日が最終です。音楽、理科、習字道具、絵の具、壁につるした模造紙も、一つひとつはずして、持ち帰ります。すっきりとした教室で卒業式を迎えたいと思います。

 来週から、卒業式の練習に入ります。午後からは、奉仕活動として、3日間、学校の中の、日頃きれいにできていない場所を探して掃除をします。

 学校の環境や学習を大切にしてきた子ども達です。最後まで丁寧にしてくれると思います。

■学級遠足

 お別れ遠足を、両クラスそれぞれに行います。月は姫路セントラルパーク、星は高野山へお出かけします。

 

  今週の予定      下校   

21 月  8時から片付け   16:00

22 火                    16:00

23 水                        16:00

24 木 月組 学級遠足 16:00

25 金   星組 学級遠足  16:00

26    土  休み 

27    日  休み 

28 月          16:00