育てるということ 平成16年 1月11日(火)
大阪府知事太田房江さんとオリンピックシンクロコーチ井村雅代さんの新春対談が大阪府政だよりに載っていました。井村コーチがシンクロチームを育てる時の信条が感じられるいい内容でしたので、少し紹介したいと思います。
「選手たちは、水着を着ているんですが、水着を通り越えて、(水着作りに)携わった多くの専門家の“気”を着ているという感じがしました。」と、いうような発言をされています。多くの人に育てられて、そのありがたさを感じながらオリンピックに出ている選手を育てると言うことだと思いました。
「大事なのは、教える子どものことをどれだけ本気で考えるか、良くしようと思うか。大切にするのも良いけれど、たくましさを教えることを忘れてはだめです。子どもに、本当に生きる力をつけさせようとすれば、いろいろなことを経験させて、失敗することも教えてあげる。人間って失敗することで得ることも大きいと。」
「なぜ今、しかれない大人が増えているかというと、“しかる”イコール“嫌われる”と思っているから。嫌われることを怖がっているんです。もっと大事なことは、しかっても最終的には誇りに思われる大人であること。」
「選手を教えていて、選手に好かれようとは思いません。嫌われたっていい、でも最終的に選手にいい思いをさせたい、ついてきて良かったと思わせるコーチでありたいと思っています。16年間、立花選手を指導しましたが、彼女が世界のトップに近づくにつれて、私もしからなくなりました。でも、ハッと気づいたのが、最後まで嫌なことを言うのが私の仕事だと。本人の悪いところをはっきり指摘してアドバイスする。それが今の世の中なくなってきている。」 などなど、太田房江知事が聞き役になって、素晴らしい言葉を引き出していました。
人を導き高めると言うことは、嫌われることを言い続ける力だと言い切っています。それが仕事なんだと。本気で子どもを良くしようとするなら、嫌われることを怖がっていると何もできない。本当にその通りだと思います。親も一緒ですよ。過保護にならないで、全精力をかけて、かけがえのない子どもに、向かっていこうではありませんか。
■一月は心静かに
内部入試を終え、それぞれ結果が出ました。合格した人も、しなかった人も、これからどう過ごすとよいのか考えてください。前にも書きましたように、入試は一つの通過点で、最終到達地点ではないのです。通過すれば、次の目標を持って、進む方向を定めて欲しいと思います。
また、難関校と言われる私学入試に挑戦している友達もいます。かげながら、応援してあげようではありませんか。人はそれぞれ進む道が違います。違っているから世の中が動くのです。学習力だけが生きる力ではありません。心の優しさ、工夫する力、文章力、話す力、歌、スポーツ、絵、器用さ、全てその人のかけがえのない能力だと思います。
■自由研究
最後の自由研究、仕上がっていますか。集大成としての最後の研究、楽しみにしています。
今週の予定 下校
10 月 休み
11 火 16:00
12 水 16:00
13 木 16:00
14 金 16:00
15 土 休み
16 日 休み
17 月 学級育友会 16:00