学びを起こす 平成16年10月25日(月)
教育実習の大学生が来ていて、彼女たちの第一日目の感想は、「子ども達がどんどん進めるこんな学習は初めて見ました。」というものでした。これまでも、中等学校や他の所で教育実習をしてきていますし、また、自分たちのかつての学習体験に照らし合わせても、この子達のような子どもの共同による学習は、初めてのようです。
これだけ子どもが育ってくると、学習の中で、教師の出方がとても難しいのです。教師が一方的に話し始めると、子ども達は気を遣って聞いてくれますが、どんどん受け身の体勢になります。一般に、普通の学校の先生方は話し過ぎる、指示をし過ぎるので、子どもは気を遣って、聞くだけ学習に慣らされているのです。
社会科では公民に入りました。三権分立の学習ですが、参考書や資料や塾などで習った知識を持ち寄って子ども達が進めています。ほぼ全員が関わりながら、三権分立の在り方を、学びの形にしていきます。書き込みプリントを配って、作業的に書き込んでいく学習がいいのか、このように、子どもが自ら共同して学びを立ち上げていく学習がいいのか、それは、将来自分で新たなことに取り組む時の力になるかどうかです。最近の若者はマニュアル化されていて、方法を教えないと取り組まないとも言われます。自分で学びを起こしたり、企業を興したりしていく時に、必要となる力を培っています。
ハーバード大学の学習の在り方に、かなり前から興味を持ち、それを小学校にも適応できるのではないかと考えています。大学は基本的には自分で学習するところと言われながらも、日本の大学の先生方の多くは、大学生に甘く、厳しく自学をさせない体質にあります。その点、私がテレビで何度か見たハーバードの学習は、講義以外の個人学びが膨大にあって初めて成り立つ学習なのです。レポートを書いてくる、指示された本を読んでくる、考えを書いてくるなどと、すごい量をこなさせるというものです。当然、講義の時間は、大学の先生が一方的に話すのではなく、どんどんその自学を引き出すような壮絶なやりとりが、教授対学生の間で進められるのです。
これから、小学校でも、このハーバード形式が必要となります。本当によく学び、賢い子どもが育つ学校にしていきたいものです。
■写生会
○集合 東大寺南大門の南側の交差点
○時刻 8時45分
○学習 東大寺周辺
○解散 3時ごろ東大寺
○持ち物
絵の具セット、油性ペン、弁当、水筒、シート、
電車代、防寒上着、
☆ ☆ ☆
六年間取り組んできました写生会も、また、最後となりました。これまでの学びの全てを生かして、小学校での最高の絵を仕上げたいと思います。
①白、ねずみ色を使わない。
②葉を塗るときは、最低5種類の緑色、木を塗るときも最低5種類の茶色を作る。
③赤、黄、青から色を作る。
④立体的に構図を描く。
⑤光の当たり方を表現する。
⑥下絵を油性マジックでしっかり描く。
■油絵
造形は油絵の学習に入ります。テーマは「奈良の風景」です。これまでの写生会の学習が生きた取り組みにしましょう。
今週の予定 下校
25 月 16:00
26 火 16:00
27 水 写生会 15:00
28 木 16:00
29 金 16:30
30 土 休み
31 日 休み
1 月 16:00