みんな一番 平成16年10月19日(火)
我が校を悪く言う人はいますが、それにつられて自分の学校を悪く言っている人はいませんか。我が校の教育がいいと、多くの先生方が全国から見に来られるのも事実ですし、たぬき先生も、きつねTも、これまで多くの学校や市や県レベルの講演会で、我が校の学習について話をして、理解、共感を得てきています。
我が子だけの視点で考えると、全員が満足のいく学校なんてあり得ないので、多くの親が「我が子のよくないのは、学校の教育が悪い」と言いたくなります。それは、理解できるところです。親としては、テストをしたら我が子に一番を取らせたいし、走ったら一位がいいし、絵を描いたら上手にこしたことがないし、合奏をしたら全員が指揮者やピアノが恰好いいというように、親の望みはいつも一番です。では、全員が100点を取るテスト、全員が一位をとる徒競走、全員が金賞の絵画展、全員が指揮者のコンサートを開くといいのでしょうか。それは違うのは誰でも分かるところです。
2、3才から低学年までは、我が子はもしかしたら天才かもしれないと思い、学校で、学級で一番になるようにと頑張らせてきました。最近、低学年の時のように学級に来なくなった親は、その頃から感覚は進歩していなくて、何でも一番にさせようと思います。
学校では、全員を一つの観点だけで、一番になることを目指して序列化を目指しているのではなく、広く基礎的な力をつけることがまず目指すところです。塾は分かりやすく、テストの点数が取れる子どもが賢いと言い、そのような子どもを沢山育てている学校がすごいと評価します。しかし、学校では、テスト学力だけでなく、他人と違う人間のよさ、個性、特技、活躍できる分野を見つけることも、大切だと考えています。テスト学力だけでランキングすると、必ず一人しか一位をとることが出来ません。
いろいろな活動を企画し、その違った場面で、これまで見えなかった子どものよさを見つけるのが学校の学びだと思います。これからの人生、多様な場面で、異質な人と対応しながら、人の輪の中で生きていきます。高度な数学が必要な人はごく一部の人で、殆どの人は、人付き合いの中で、いかに自分の特性、才能を発揮できるかが問われるのです。テストで評価されるのは、入学試験の時だけです。
■丁寧な行動
これまで、学年行事、しごと合宿などで培ってきた丁寧な行動力は、運動会の係活動でしっかり発揮できました。委員会や、運動場の掃除や、各学年のお世話や、準備や放送など、どの係でも、全ての子どもが、心のこもった活動をしていて、多くの先生方に褒めてもらいました。その結果が、輪の演技の時に、難しい技をしっかり丁寧に仕上げた姿として表れました。二週間前、本当に6年生は5年生に追いつけるのか心配しましたが、立派にやり上げることができました。さあ、これからまだ、劇や音楽会や歩走練習など、6年の力を皆さんに見てもらい、こぎつね小学校に子ども文化の新しい形を提示して卒業して欲しいと思います。
■教育実習
今年度は、こぎつね女子大学からの教育実習生が35人もきます。6年生も担当します。
今週の予定 下校
18 月 休み
19 火 16:30
20 水 16:30
21 木 16:30
22 金 二種混合注射 16:30
23 土 休み
24 日 休み
25 月 16:30