しっかり話す 平成16年 3月 8日(月)

 

 かつて、この学年の子ども達が1年生の時、「先生が来た。」「先生が言ってた。」「お客さんが来た。」などと言わないで、「先生が来られた。」「先生がおっしゃった。」「お客さまが、いらっしゃった。」などの言葉使いが素敵だと教えました。子ども達は、外国語を話すように使い始めました。時々、「先生がこらっしゃった。」「母がおっしゃっていた。」などと言いながらも、少しずつ正確に使えるようになってきました。

 町では、「私達って、ちょっと、しんどいぽいことをするって、いやじゃないですか。」「コーヒー一つで、よろしかったでしょうか。」などの言葉を、よく耳にします。丁寧な言葉使いのつもりなのでしょうが、おかしい言い方です。特に、「・・・じゃないですか。」の語尾は、とても違和感があります。世代差の問題ではないと思うのですが・・。

 一方教室では、学習中や終わりの会で、意見や感想を述べる場面が多くあります。しかし、全く手を挙げないで、友達が言っているのを聞いているだけ、心の中では言っているつもりだけの子どもがいます。また、英語の時間に、外国人の先生の発音をまねないで、よそ事をしている子どももいます。関わり方が弱いなあと思います。これから成長していくごとに、人前で自分の考えを述べる機会が増えて来ます。短く分かり易く話す力を、自分から進んでつけていってほしいと思います。

 先日、静岡から学習を見に来られた先生がおられました。しごと、理科、国語の3時間の学習を続けて見て帰られました。その時、子ども達が、次々と入れ替わりながら自ら学習を進めていきました。学習時間の殆どを子どもの話し合いでつなぎながら、どんどん学びが深まっていきました。理科室では理科係が、理科室から帰るともう国語係が学習を進めてくれています。素晴らしい学級、素晴らしい子ども達だなあと、担任ながら感心してしまいました。見学の先生は、とても驚いておられました。

 公立校の授業研究会に呼ばれて、公開授業について講評をします。殆どの場合、「準備、環境、子ども、板書、ほぼ素敵なのですが、一つだけ言わせてもらうと、先生が喋り過ぎ。それだけが問題です。」と言います。本当は、授業観が全く違う場合が多いのですが。

 話をしながら育つ、これは、学びの基本です。しっかり自分が話しましょう。

 

■個人面接

 今回は、来年の進路を考える個人面接を持ちたいと思います。この子にとってどのようにすることが幸せか、話し合いをしましょう。みんながみんな、高度な難関校に向けて勉強する必要はありません。入試は、基本的には落とすための関門なので、難しい問題が出ます。その入試勉強が必要かどうかは、本人がそれを選ぶかどうかなのです。考えた末、入試を目指すと決めたからには、その対策をしなければ進学テストは出来ません。

 中学校は基本的には入試をしなくても進学できる義務教育です。入試に向けての学習が、自覚を持って出来ない子、まだ、早いと思われる家庭は、高校入試でもいいのです。附属中等学校の内部入試は、外部テストより少し易しいですが、やはり全員を取らないための関門です。

■新教室へ引っ越し

 17日午後、5年生は6年生の教室に引っ越しをします。お手伝いお願いします。

 

  今週の予定      下校   

 8 月                 15:10

 9 火 卒業式準備      14:30

10 水  卒業式            11:00

11 木                         16:00

12 金  個人面接①    11:00

13 土 休み

14 日 休み

15 月 個人面接②   11:00

16 火 個人面接③   11:00