心が傷む 平成16年 2月16日(月)

 

 子どもの心が傷んできています。最近の子どもは、しんどいことはできるだけさけようとします。高学年になっても、自ら判断して行動ができません。自分から、自分に努力をする子が昔より少なくなったような気もします。時代が変わってきたのか、受験体制に組み込まれて子どもの心が変化してきたのか、また、与え過ぎの中で育っているからなのか、教師の指導力が落ちてきたのか、理由をいろいろ考えます。

 昔がよかったとは決して軽く言えることではありませんが、私が今まで経験してきた中で、環境、子どもの賢さは確実に現在が良いのです。しかし、子どもの心の状態は、次第にわがままになってきていると感じます。昔、私が指導していた学校は、二間の文化住宅に住んでいる家庭が、学級の半分以上いました。お父さんの仕事も、空調の効いた大きなビルの中で働く人は殆どいなくて、汗をかいて働いていました。そのような環境なので、生活的に荒れている子どもはいましたが、物がなくなったり(友達のものを隠す)、他人の持ち物を勝手にさわったりする子はあまりいませんでした。

 現在、私達教師は、とても大切に扱って貰っています。役員さんも、月当番のお母さんも、子どものため、先生のためと、丁寧に多くの場面で協力してくださり、同じ方向で学習に向かっています。何も不自由がなく、状況としては最高の環境なのに、子どもと、しっかりとした心のつながりや信頼が確立できないいらだたしさを感じます。原因を考えてみました。もしかしたら、最近、親が少し欲張りになったのかもしれません。私の子どもだけをしっかり見てちょうだい、私の子どもをしっかり見ない先生は敵、我が子をかわいがってくれる先生は味方、なのかなあと思います。先生は敵か味方か、そんな存在ではないのですが・・・・みんなかわいいのです。

 何度も花の話が出てくるのですが、教室では花がとても綺麗に咲いています。シクラメン、桜、菜の花、桜草、それぞれの花が、それぞれなりに咲き誇っています。私は、水を替えて、水を絶やさないだけで、それぞれの花は、花の命を輝かせています。何もコツはないのですが、花の状態を見て、水をやり太陽に当たる向きを毎日変えているのです。枯れた花がらは取ります。土日は、たくさん水を与えておきます。

 

■研究発表会の御礼

 発表会に向けて、多くのお手伝いありがとうございました。子ども達の持ち込んでくれる素晴らしい取り組みや発想に、教育の可能性の無限を感じずにはいられません。感動の学び合いの毎時間です。

 今回の研究発表会では、それぞれの学習以外に、私達は、高学年集会を見て貰いました。5星は、しごとで取り組んでいる「仏教のつながり」の劇をしました。たぬき先生が指導されている数理グループは、短い時間なのに、とても沢山の数学の広がりを紹介してくれました。5年生の子ども達は、とても活躍しました。

 我が校の独自の取り組みが、また一つできたような気がします。この独自性が、奈良の学習法の歴史の一頁を書き、こぎつね小学校の伝統を作ります。

■白川郷の冊子

 白川郷と、滋賀研究の冊子が研究会で売れました。9900円を両クラスに分けて学級費の足しにします。

 

  今週の予定      下校   

16 月 8時登校    15:10

17 火                           16:00

18 水                             15:10

19 木                    16:00

20 金                    16:00

21 土  休み

22 日  休み

23 月                15:10