状況を捉える 平成15年6月30日(月)
昨年と今年の阪神タイガースの違いは、選手それぞれの状況を捉える判断力が違ってきていると星野監督は言っています。代打を監督が指示したとき、昨年は、驚いたようにその選手は準備するという状況があったそうです。しかし、今年は、指示されたときにはもう素振りをしてヘルメットをつけて準備が十分に出来ているという、自分が出る番を待っている状況に変わったということです。いつでも、スタンバイ出来ているということは、自分がマウンドでプレーをしていない時でも、常にゲームから目を離さないで、あたかも自分がプレーをしているつもりで参加しているということです。これが、今年の阪神の強いところだそうです。
さて、子ども達の日記を見ても同じようなことを思います。白川郷しごと合宿の話をしたとき、臨海合宿の話をしたとき、子ども達がその日の日記のテーマをそのことで書けているかということです。また、自由研究でとても盛り上がった討論がなされたとき、それをテーマに日記が書けているかということです。学習に集中して参加できている子どもは、自分がその時おたずねができていなくても、しっかりと状況を捉えて、友達や先生と一緒に、これから取り組んでいく大きな行事や深い学習に胸をふくらませて日記を書いています。しかし、状況を的確に判断できない子ども、頭の切り替えが直ぐに出来ない子どもは、的をはずしたテーマで日記を書いてしまいます。
これは、授業中のことでも言えます。学習に集中できなかったり、手を挙げて意見を言えなかったりすることは、学習内容に対して自分自身がスタンバイ出来ていない状況なのです。自分の世界だけに閉じこもっている人は、(うまくいくとその分野の専門家になれますが)周りから学ぶということが不得意なのです。これでは、広く基本的な学習が進みません。授業中や、終わりの会などで、自分の持ち込んだ本を読んでいる人がいます。一見、すごい子どもにも見えるのですが、野球で考えると、ベンチ入りしている選手が、漫画本を読んでいるのと同じなのです。星野監督は、きっと叱ります。
感性が高く、状況を判断できる力は、これから世の中を生きていく上でとても大切な力です。深い個性も大切ですが、広く状況を捉える力も大切です。
■臨海合宿
臨海合宿は、5,6年生が一緒に出かける行事です。海で泳ぐことを目的とし、5年生は海に慣れる、6年生は800mの遠泳をします。生活は、なかよしグループごとに行い、5、6年生が混合で宿泊します。バスの座席も、集いの時間も、花火の時間も、磯観察も、食事も全てグループ単位で行動します。学級単位で集まることはありません。
海での泳ぎは、学年別、男女別、能力別の、12グループに分かれています。5年生は、男女それぞれ3グループです。5年担任は、スキー練習の時のように、一番手間のかかる泳げないグループの子ども達を担当します。手間をかけてあげると、もしかしたら、来年には、全員が800mの遠泳をできるかもしれません。足のつかない海で、スイスイ泳がせてあげたいです。
■白川郷合宿夏休中打ち合わせ
7月23日9時~10時30分
8月27日2時~3時
音楽室に集合します。
今週の予定 下校
30 月 臨海話し合い 15:30
1 火 15:30
2 水 14:00
3 木 15:30
4 金 15:30
5 土 <休み>
6 日 <休み>
7 月 15:30