何もさせない 平成15年6月16日(月)

 

 何もさせないという状況、例えば学校では、全て先生がしてしまっているのを想定してみましょう。子どもは、かばんを机周りにちらかし先生や親が片づけます。学習は全て先生が教えるだけで、ワークシートをさせたり、お話を聞かせたりします。分からない時は、自分で調べないで、教え方が悪いと暴れ、先生は横に付きっきりで教え、時には家庭訪問までして教えます。給食は、配膳してもらって、食べたら片づけてもらい、掃除も先生が全てして、下校は、毎日親がお迎えに来て鞄を持って帰ります。だれが見ても、本当にへんな学校生活です。丁度、病院に入院しているときの生活に似ていて、ベットに寝て、全てをしてもらっている病人生活です。健康なのに、病人扱いです。

 しかし、先生が中心になって教える学校、ちょっと荒れた中学・高校、そして塾では、これに近い状況があります。全て、先生が準備して、全て教え込み、補修学習をしています。給食も掃除もさせません。子どもは自ら考えて動かないで、ただ待っているだけです。楽ですが、することがないので、休み時間暴れたり、友達をいじめたりします。全く社会生活の力が育たない子どもになってしまいます。

 家庭でも、親がした方が早くてきれいなので、食事の準備や片付けをさせない、掃除をさせない、布団を上げさせないで、ただ子どもはテレビを見て、ご飯を食べて、勉強して、寝ているだけではありませんか。勉強も、低学年は全て親が準備して、高学年になると全て塾が準備していませんか。また、良くないことをすると親が謝り、子どもが泣かされると親が文句を言い、忘れ物をすると親が届けて謝る。子どもは横で見ているだけ。何も子どもにさせない、まるで、病院のような環境で子どもを育てています。

 私達の学校は、学習、なかよしの生活、全て子どもが作っていくようにしています。学級の運営、学習の進行、学習材の持ち込みも、子どもが出来ることは、褒めて支えて育てるようにしています。遠足も、臨海も、合宿も、手間ですが子どもが運営します。教師はありがとう、がんばろう、良くやったねと、支えています。生活の自律は、学習の自律につながります。家庭生活を、本気で見直さないといけないときです。子どもの生活を育てない、精神的社会的病気状況の子育てになっていないか心配です。

 

<臨海合宿>

7月16日~18日

<夏休み水泳>10:4012:00

7月22日~30日

8月20日~28日

(7月と9月の短縮中は、時間割が5.2.3.4です。)

■短縮中

・7月1日から短縮学習です。臨海の話し合いで、高学年は、ほぼ毎日15:30下校です。

 

  今週の予定      下校   

16  月 後片づけ    15:00

17  火                   16:00

18 水            15:00

19  木         15:00

20 金            16:10

21 土 <休み>

22 日 <休み>

23  月 プール開き   15:00