子どもの成長条件 平成15年4月30日(水)

       

 学校の花壇の世話を、S先生と一緒にしています。誰かがお世話しないと、花は美しく咲きません。春は、雑草との戦いです。毎日、雑草が小さいうちに取り除くと、弱い栽培植物も負けずに育ち、美しく咲きそろいます。数日間お世話を怠ると、雑草だらけになり、栽培植物達は、弱ってきます。こまめに、時間と手間をかけてお世話をしないと、育ちません。春の花壇が美しい頃、もう次の、夏花壇の準備をします。黒いビニルポットに土を入れて、一つ一つ苗を作るのです。小さなポットなので水持ちが悪く、お世話が大変です。雑草に負けないくらいの大きさに苗を育てて、花壇に移します。

 校舎西側の学習園では、各種の菜の花の時期が終わりました。それらを引き抜いて、新たな栽培を始めます。ここでは、土作りが大切です。しっかり鍬で耕して空気を入れて、肥料もすき込み、土中動物が生きていける土に整えます。10面ほどの学習園があり、全て理科の私達だけで管理しています。子どもの自主性に任せた花壇運営にすると、荒れ放題になります。思いつきで始めるクラスもありますが、最後まで育てられません。

 水槽ではメダカを飼っています。水換えをして、掃除をして、餌を与えないと、直ぐに死んでしまいます。ウサギやニワトリも一緒です。ウンチの世話、毎日の水や食事の世話、病気の時の通院と、誰かがしないと生き続けられません。私達の勝手で、狭いところに押し込んで飼っているのですから、人が世話をしないと、動物の意志では生きていけないのです。休みが続くと大変です。生き物には、休みがありません。誰かがお世話をしているのです。

 さて、花やウサギやメダカを、子どもに置き換えて考えてみてください。植物は水だけ、動物は餌さえあげておけば育つものではありません。人の子も、ほっておくと育ちません。土作りとは何でしょうか。毎日の水やり、雑草取りとは何に当たるのでしょうか。肥料とは、夏花壇とはどうでしょうか。雑草は小さいうちに取り除くのがいいのです。時期を見計らった適量の肥料も必要です。理科学習では、種や苗の成長条件を確かめています。水や肥料は多すぎても、種が腐ってしまいます。温度が低いと、発芽しません。「子どもの成長条件」、母は、どのように理解しているのでしょうか。

 

■落ち着きのない子

 落ち着きのない子、集中力のない子は、どのようにしたらよくなるのでしょうか。それは、日頃の母親の対応で、一週間もあれば直るといわれています。落ち着きのない子どもの生活をチェックしてみると、いつもテレビがついている、目を見て親と話をする時間を持たない、話をする時は、勉強をしなさい、お風呂に入りなさい、早く寝なさいだけ、となっていませんか。そこで、テレビを止める、勉強時間を例えば1時間と決めると、親も近くに座り1時間本を読む、来客があっても電話があっても用事は後にして親も集中する、食事の時お話をするなどの努力を、一週間続けると、子どもは変わります。親が続けられないと、子どももできません。親が変わり、次第に子どもが変わり始めます。

■休み中の学習

 土日休みでは半日勉強。三連休では、一日勉強日ですよ。やっていますか。

 

  今週の予定      下校   

28 月  <代休>

29  火 <休み>

30 水 運動会予備日        15:00

 1  木 <休み>創立記念日

 2 金  遠足                  16:00

 3 土 <休み>

 4 日 <休み>

 5 月 <休み>

 6 火               15:50