理科的遠足 平成15年4月21日(月)
春の遠足は、もしかしたらこの学校が初めて出かける遠足地かもしれません。大阪南部にある、みさき公園の海岸で、磯観察を行おうと思います。この場所は、私が堺市の科学教育研究所にいたころ、市民親子講座や学校理科講習会の行事で、「海辺の生き物」、「地層の観察」のフィールドとしてよく利用したところです。このあたりは和泉層群という中生代の地層が見られます。陸では恐竜、海ではアンモナイトなどが生息していた時代の地層で、恐竜はまだ発見されていませんが、アンモナイトや貝化石は、多く発見されています。海岸で見られる生き物は、アメフラシ、カニ、イソギンチャク、カメノテ、ヒトデ、フジツボ、ヤドカリ、カサガイなどとても多様です。また、海草も採集できます。紀伊水道を通って、太平洋の黒潮が入ってきている場所です。
今から20年ほど前、全国の各都道府県には、教育研究所と合わせて、科学教育研究所を持っているところが各地にあり、また、市町村レベルでもそのような研究所を持っているところがいくつかありました。ソ連やアメリカがロケット開発に熱心な頃、日本も科学教育に力を入れていた証でした。しかし、経済のバブル期になると、「なぜ、科学だけの教育研究所があるのか」「英語も社会科も平等じゃないか」というような意見が世間で起こり、平板な平等主義により、どんどん科学教育研究所は縮小され、今日では、各教科の学校指導主事の控え室になってしまいました。
当時私が働いていた科学教育研究所は、市レベルの組織なのに、天文4人、地学2人、物理2人、化学2人、動植物2人、調査研究2人と、とても充実したスタッフをそろえ、先生方を対象にした教材講習会や、親子を対象とした市民講座をいくつも企画していました。その頃のスタッフの努力により、各小学校では、4年生は川の観察、5年生は地層の観察、6年生は二上山で火山岩の観察と、当たり前のように観光バスを利用して各学年が理科遠足に出かけていました。さらに、市民対象の野外観察会も、地学、天文、動植物研究室が、それぞれに何度も企画して、理科に熱心な親子を育ててきました。現在では、このような市民講座は、博物館か多くは民間ボランティアレベルになってしまい、教育行政は企画力研究力がなくなり、管理ばかりをしています。
■春の遠足
5月2日(金)
集合 7時50分学校
(学校へは7時40分)
出発 7時55分
行先 みさき公園海岸
目的 磯観察、地層観察
解散 4時ごろ学校
持物 弁当、水筒、着替え、
軍手、磯観察用の靴、図鑑
ドライバー、記録するもの
帽子(必ず)、おやつ(学校から配布)、バスの中の活動準備、ビニル袋、
■春の運動会
4月26日(土)
開会 10時
閉会 11時40分
下校 1時
5年生の参加種目
・円コースリレー
・綱引き
持物
・体操服、帽子、水筒
雨の場合 30日に延期
今週の予定 下校
21 月 育友会 14:40
22 火 15:50
23 水 15:00
24 木 15:50
25 金 16:10
26 土 春の運動会 13:00
27 日 <休み>
28 月 <代休>
29 火 <休み>
30 水 運動会予備日 15:00
1 木 <休み>創立記念日
2 金 遠足
3 土 <休み>