5年生に向けて 平成15年3月17日(月)

 

 低学年・中学年・高学年、「楽しむ」「まねる」「学ぶ」と成長していくようです。いよいよ、小学生の高学年としての、自らの学びを作る時代が始まります。1年生の頃、みんな一緒にスタートしたはずなのに、4年間でかなりの差ができてしまっています。これからの2年間、さらに今以上に差が開きます。差は個性でもあるのですが、進学となるとそんなことも言っていられなくなります。

 では、どんな所で、学習の差が開くのかというと、「集中力」と「こだわる力」です。一つの事に集中している時間を、どれだけ長く持つ事ができるのかという能力が、その人の学習力や技能を高めることに大きく関係します。才能とか、持って生まれた特性もあるかもしれませんが、自分のためにかける集中した時間の量と質が大切です。問題集などをやり始めると全部してしまわないと気持ちが悪い、どんな騒がしいところでも勉強ができる、学校の学習時間、気を散らさないで集中できるなどの力です。これが長いほど力をつけます。最低90分は、一つのことに集中できる力を持ちたいものです。

 また、一度始めたことを、直ぐに飽きてしまわないで、長くやり続けることができる「こだわる力」も大切です。集中力が高く、才能がある人でも、すぐに飽きてしまい、続けられない人は、大成しません。「石の上にも3年」と言うように、続けることが真の力となります。私はもう、「石を始めて30年」です。

 これらのことは、子どもの問題ではなく、実は、家庭の学習環境、親の子どもに対する接し方に関係があるのです。親の落ち着いた生活、安定した情緒が、子どもの集中力やこだわる力を育てます。特に母親の、日々の気分が安定しない人、いつもせわしくしている人、しっかり目を見て話をしてあげられない人は、安定した子どもの発育を妨げています。親の躁鬱的な言動行動は、とても子どもに迷惑をかけています。

 さて、1年生の時に始めた、日記、自由研究、発表(おたずね)は、日々成長しているでしょうか。問題集は、毎日きちんとしているでしょうか。最後にそれなりの結果を出す人は、やはり、日ごろの生活が大切です。私達が、スキー合宿やしごと合宿で特にこだわっていることは、生活を自分達できちんと出来る子どもつくりです。

 

■新学期に向けて

 新しい学習に向けて、もう5年生の問題集、中には6年生の問題集に取り組んでいる子どももいます。春休みには、新しい問題集が売り出されます。合った物を選んで、始めてください。

 ノート類は、最初、学校で準備します。あわてて買わないでください。また、学習が積みあがらない子どもほど、担任が指導したノートと違う形式のノートに勝手に変えていきます。このいい加減さが、日々の学習の力とならないのです。日記、国語、算数、社会、理科など、指定された形式を使ってください。

 絵の具、色鉛筆も、色が足りないと使い物になりません。家に持って帰らせますので、補充をお願いします。また、短い定規、コンパス、三角定規なども、準備不足の子は、学習時間、いつも困っています。

■飼育のお願い

4年月組 3月27日、28日

4年星組 3月31日、4月1日

 10:00~11:00

 

  今週の予定      下校   

17  月                              15:50

18  火                      15:50

19 水 教室移転     11:50

20 木 終業式・育友会  11:50

 <3月21日 ~4月7日>

      春休み

 8 火 始業式      11:50

 9 日 入学式                 11:50