スキー合宿で感じたこと 平成15年2月27日(木)

 

 スキー合宿での子どもの成長は、著しいものがあり、その素晴らしさに驚かされます。全く初めての子ども達は、初日の練習時、スキーをつけて立てない、こけたら起き上がれない、坂を少し滑るだけでも怯えている状況でした。また、続けて何度かこけると、「もういや」「スキーなんか来なければよかった」などと泣きながら訴える子どももいます。そのような自分で起き上がれない子どもはだっこをして支えてあげたり、坂を後ろから押してあげたり、板がはずれると何度もつけてあげたりしながら、付きっ切りで練習を重ねます。そうすると、二日目の午前中には、リフトに乗ることが出来るようになります。しかし、またここでも、一度目は10回以上もこけながら、スキー板もはずれながら降りていきます。しだいに、二度目は5回、三度目は1回とこける回数も毎回減り、四度目にもなると、もう、こけないで下まで滑っていくことができるようになります。こうなると、あとはスピードに慣れるだけです。何度もリフトに乗って滑りながら、急な坂にもなれていきます。スキーを初めてつけて、4時間後には、リフトに乗ってこけないで滑り降りているという成長ぶりです。上級の子ども達も一緒です。ストックを持たないで、急な坂も滑り降ります。私達、教師でも追いつけない程のスピードで、滑り降りています。なぜ数回しかスキーに行っていないのに、こんなに力をつけるのか不思議なぐらいです。

 多分、このような見える成長と同じように、学校での学習も、見えない所で成長しているのです。日間のこれほどの成長を、実は、漢字や計算や理科やしごと学習でもしているのです。奈良研究の報告も、理科実験も、縄跳びも、大人では考えられないほどのスピードで、技術も知識も成長しているのを感じます。毎日何気なく送り出して、「いってらっしゃい。お帰りなさい。」と、生活していても、学校生活の三日間で、実は見違えるほどの成長をしているのです。

 さて、スキーの練習と同じように、自分の目の前の課題に、真剣に取り組んでいる子どもは、日々成長をしているのですが、手を抜いたり、一歩踏み出したりしない人は、やはり成長が見られないのではないかと思います。やる気、根気、集中力です。

 

■生活の自立

 自分でお風呂の準備をして、着替えをして、カバンを整理しました。食べる量も自分で考えていました。5杯もおかわりをする子もいましたが、そんなことをしながら、自立して生活する一歩を踏み出しました。裏では、度々、落し物を持って部屋を回ります。やはり、パンツ、靴下、手袋、上着など、常に落としそうな子が落としています。親が必ずしてしまうことを、子どもが自分で判断して、生活をしました。やれば出来るのだと思いました。自分で行動し始めると、世の中のことが少しずつ見えてきます。感謝の気持ち、人にしてあげる優しさも育ちます。もう、10歳です。周りとの関係を考えながら、生活を創ることが出来る人に育てたいと思います。

■見通しを持つ

 研究校である私達は、三月になると、来年度の計画を進めつつあります。子ども達も5年生の学習を見通して進めること。

 

  今週の予定      下校   

24 月 スキー合宿 

25  火 スキー合宿

26 水 スキー合宿

27 木                   15:50

28 金                           15:50

 1 土 <休み>

 2 日 <休み>

 3  月                           15:50