個別テーマ学習 平成15年2月 3日(月)
学習は、個人を育てるように進めたいと私達は考えています。どの教科の学習でも、それぞれが自分のテーマを持ち、自分が考えた追究の過程を深めることを大切にします。これは、最初に一人学習(独自学習)があるという、我が校の学び方です。さらにその追究を表現して、発表する時間を持ちます。相互の学習によって互いに学び合いをします。この一人学習のひとつの姿は、自由研究です。また、毎日取り組んでいる「朝の元気調べ」の一言も同じです。1年生のころを思い出してみると、虫や花を持ち込んでは、生き生きとした発表をしていたことが思い出されます。子ども達は、「自分の学び」を発表するのが大好きです。そして、友達の発表におたずねをするのも大好きです。この個別テーマを持った学習は、「しごと」学習だけでなく、国語や算数や理科でも同じように進めています。学習は、まず子ども自身のねらいと行動があって、始められるべきものなのです。これが、学習力をつける学び方といえるのです。
私達が、個別テーマを持たせて学習を進めるのは、子どもの隠された能力、家庭の教育力を引き出すためでもあります。一教師の狭い知識や体験の範囲内だけで教え込んでいると、子どもは小さな学びしかできません。子どもを信じて、子どもの背景にある大きな土俵を引き出し、子ども自身に学習を委ねて行くと、子どもは本気で学びを進め始めます。多くの方に見守られ、恵まれた環境に育っている子どもを、小さな教室の壁に囲まれた空間に押し込んでしまうと、学びが無くなるのは当たり前です。
子どもに任せる独自学習は、そのレベルの高さや学びの広がりに、驚きを感じることもしばしばあります。また、教師がついていけなくなる程の、素晴らしい学びをしてくる子どもも現れます。このような、それぞれの能力の最高の所を出し合った、緊張感のある学習の中で、互いに学び合う姿が我が校の学習です。
学校を見に来られた先生方は、子どもの自信に満ちた発表やおたずねに、驚かれます。そして、どのようにすれば、こんな子達に育てることが出来るのか興味を持たれます。私達は、子どもを育てるには、子どもを信じること、そして、教師も常に学び続けることを伝えます。子どもは教師を真似て、育ちます。
■手を挙げる
日ごろの学習の中で、手を挙げない習慣の子どもがいます。もったいないと思います。常に手を挙げて、自分から学習に関わろうとしている子どもと、黙って友達の発表を聞いている子どもや、中にはよそ事を考えている子どもとの差は、脳の働きにおいて、かなり違ってくるように思います。
子ども達には、「本気で勉強しようや。」と言っています。新しいことに興味を持って、自分からかかわり自分の考えを持つことしか、賢くなる方法はありません。
家でも、「しっかり手を挙げて意見を言っている。」「今日もしっかり手を挙げよう。」と、たまには声をかけてあげてください。また、学校の学習内容を聞き出したり、それに関係したものを持たせたりしてください。本気で日々の学習をさせましょう。
■研究発表会
2月13日(木)、14日(金)の二日間、研究発表会を持ちます。1000人程の先生方が来られます。頑張りましょう。
今週の予定 下校
3 月 15:50
4 火 15:50
5 水 育友会 14:30
6 木 15:50
7 金 15:50
8 土 <休み>
9 日 <休み>
10 月 15:50