おたずね 平成15年1月20日(月)
しごと合宿で、比叡山、琵琶湖博物館、お城へ出かけました。それぞれの場所で、お坊様や学芸員の方々のお話を伺った後、延々と子ども達はおたずねをしました。学芸員の方がお話された以上の時間を、子ども達は自分達の力で学びを深めました。教師が間に入って整理をしたり、司会をしたりしないで、子どもが直接学芸員に語りかけるのです。4年生とは思えない、素晴らしい育ちをしています。
この「おたずね」という言葉は、普通は「質問」と言うところですが、わが校では伝統的に「おたずね」という言葉を使っています。「たずねる」の名詞形に「お」をつけた、丁寧な言葉です。ひらがなの「たずねる」の響きからは、「訪ねる、尋ねる」と置き換えることができ、それらの漢字からは、「こちらから出かけて行き、相手に教えを請う」というような意味合いを感じます。この学校に転勤してきた当時、少し違和感があったのですが、子ども達が「おっしゃる」「こられる」などの丁寧な言葉と一緒に使ううちに、とてもいい言葉だと感じるようになりました。最近では、「おたずね」が出来ることは、学習の自立の原点のように感じています。
出張でいろんな学校へ出かけて指導をしています。私達の学校のビデオを見たり、話を聞いたりした先生方も、この「おたずね」という言葉が気にかかるようです。勘のいい先生方は、「ちなみに、その、おたずねですが・・・」と、少し恥ずかしがりながら、質問と言う代わりに使われ始めます。この「おたずね」という言葉が、校内研修で飛び交うようなブームになる学校は、私達が常に言っている「子ども主体の学習作り」が比較的早く理解してもらえるようです。
日ごろの学習中、おたずねがいつも出来る人は、頭の中身が動いています。おたずねをしないで、ノートを書いているだけ、ボーっとしているだけは、やはりもったいないのです。受身の教育ではなく、主体的な学習では自ら発信しながら学ぶことが大切です。物を見たとき、出会ったとき、家庭でも学校でも、おたずねを3つ持つことを心がけてはどうでしょうか。また最近、「学習問題」という言葉を使い始めています。自らの学習に対する課題の理由ですが、これも「おたずね」に匹敵する大切なキーワードです。
■スキー下見
スキーの下見に行ってきました。私達の学校のスキーは、インストラクターも数人お願いするのですが、基本的には学校の教官が指導します。インストラクターは、お手伝い(補助)です。スキー場では、子ども達が慣れるまでは、カルガモの親子のように、一列に並んで滑り方を教えます。学習の狙いができると、個人のトレーニングの時間をとります。その後、また、新たな技術を教えます。
そのため、下見では、全てのコースを滑ってきました。わが校の教師は大変です。海での泳ぎ、スキー、歩走練習、バレーボール(職員体育)など、いろいろ挑戦させられます。
なぜこのように、教師自身ですることにこだわっているのかは、やはり子どもの学び方を大切にしているからです。
■勉強日
三連休では、一日を勉強日に、二連休は、半日を勉強日にしてください。連休明け、休まないように、体調を整えてくださいね。
今週の予定 下校
20 月 学級育友会 14:30
21 火 15:50
22 水 15:50
23 木 5校時グループ 14:30
24 金 <休み>(新一年選考)
25 土 <休み>
26 日 <休み>
27 月 15:50