よい学びを作る環境 平成14年11月25日(月)
学習見学に来た大学生は、コートを着てマフラーをしたまま、ブランドのバックを持って教室に入り、授業を見学します。私達、学級の子ども達も先生も、少々寒くても、コートもマフラーも付けずに真剣に学習をしているのに、失礼だなあと思います。私達が指導のために学校を訪問して、校長室に通される時は、やはり、部屋の前で、時には玄関でコートとマフラーはとってから入室します。勿論、授業を拝見するときは、校長室にコートやカバンを置いて、記録ノートと指導案だけを持って授業に臨みます。
ジーパンで授業はしません。日曜日、学校に来て仕事をする時は、ジーパンで来る時もあるのですが、学習時は、出来るだけネクタイを締めて学習に臨むようにしています。幼い子ども達との学習ですが、真剣な学習というのは、普段着では長続きがしないのです。緊張感、学習レベル、ステイタスなど、みんなの努力で雰囲気を作るのです。いい学びの場に、日常を持ち込んではいけないのです。以前、夏は花が直ぐに枯れるので、造花を置いたらどうでしょうと、提案した人がいました。教育も、造花の教育でいいのでしょうか。私達は子どもという「生もの」を扱っています。少し水かえを忘れると枯れます。3連休を越すと、しおれています。毎日、かなり気を使って、枯れないように水をやり、肥料を与え、日光に当てています。
何事も、真剣にやり始めると、こだわりを持ち始めます。顕微鏡も2ヶ月間続けて毎日見ていると、少しのレンズの汚れが気になります。スライドグラスも、小さな曇りも無いように綺麗に洗って置かないと観察が出来ないのです。子ども達でも、マイ・スライドグラスを持ちたいと言うようになります。お習字も、最初は使い古しの筆や硯でも問題点が分からないのですが、少し真剣に続けると、筆や硯を綺麗に保っておかないと、いい文字が書けないことに気がつきます。教室の黒板の消し方、チョークもきっちりとしておかないと、深い学習が出来ません。
私達は、いい学校、いい学習、いい子ども達を作るために、日ごろから努力が必要だと思います。世間の流行、惰性、怠惰な生活を教室に持ち込まれると、緊張を保つことが苦しくなります。快い緊張感のある教室の創造に、力を貸してください。
■男女の助け合い
体育の時間、男女混成チームでサッカーをしています。男子は女子より蹴る力があるのですが、女子に向かって蹴るときは、男子は、少し加減をしているようです。男子同士の試合では、シュートやパスは、容赦なく思いっきり蹴っています。また、あまりボールに触れない女子には、スローインやゴールキックをさせてあげています。音楽会の練習の時、木琴の男子がどうしても叩く場所が覚えられません。同じ木琴の女子が、家から細く切ったダンボール紙を持ってきて、マジックでそれにドレミを書いて、置くようにしてくれていました。互いの特性を生かした助け合い、思いやりが生まれてきていると思います。これに、親がかかわるとややこしくなります。自分達の社会を作りつつあります。
■音楽の見学
今週、音楽会の練習が2回あります。4年生の保護者は、当日見学できませんので、今週中に見学してもいいです。
今週の予定 下校
25 月 15:50
26 火 14:30
27 水 14:30
28 木 15:50
29 金 15:50
30 土 <休み>
1 日 <休み>
2 月 12月弁当日なし 15:50